【進撃の巨人】ダリス・ザックレーは三兵団の総統!厳格さに隠れた彼の素顔とは?

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諫山創さんによるダークファンタジー作品『進撃の巨人』。かつて母親を巨人に捕食された主人公エレン・イェーガーが、巨人を駆逐するまでの物語が展開されます。そんな本作に登場する3兵団の総統ダリス・ザックレーについて詳しくご紹介していきます!

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『進撃の巨人』とは?

『進撃の巨人』は、諫山創(いさやま・はじめ)さんによって連載されたダークファンタジー漫画作品。諫山創さんのデビュー作となった読み切り作品をベースに、講談社発行の月刊少年漫画雑誌「別冊少年マガジン」において2009年10月号(創刊号)から連載が始められ、2021年5月号に掲載された第139話で堂々の完結を迎えることになりました。ジャンルとしては「ファンタジー」にあたりますが、魔法や超能力といった特別な要素は控えめで、むしろ架空の歴史物語を読んでいるような硬派な展開が魅力となっています。

テレビアニメは2013年に第1期(全26話)放送され、2017年に第2期(全12話)、2018年から2019年まで第3期(全22話)が放送されました。2020年12月から2021年3月まで第4期「The Final Season」Part.1が放送され、2021年冬にはその続編となる第76話からの放送が始まる予定です。この他にも、2011年にスピンオフの小説化がなされて以降、さまざまなメディアミックス展開が生まれており、2015年には前後篇2部作となった実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が公開されました。

物語のあらすじ

「残酷な世界」が描かれたこの物語の始まりの舞台は、巨大な三重の壁の内側に広がる領域。今作の世界には人類を捕食する謎の「巨人」が存在し、その脅威から自分たちの命を守るために、人々はその壁の内側に生活圏を築いていました。「超大型巨人」による襲撃を受けてその壁が破られてしまった日、壁の外からやってきた巨人に母親を捕食された主人公の少年エレン・イェーガーは、いつか巨人を駆逐するという想いを胸に、訓練兵団での厳しい訓練を経て、壁外調査を行う型破りな集団「調査兵団」に入ります。

エレンたちは巨人の正体に関して何も知りませんでしたが、物語が進むと、人々が恐怖した巨人の正体は実は元は「エルディア人(またはユミルの民)」と呼ばれるただの人間で、「パラディ島」と呼ばれる島に住むエレンたちもまたそのエルディア人の一部であったことが判明します。エレンもまた、実は「始祖の巨人」と「進撃の巨人」という特別な巨人を継承した立場にありました。

エルディア人はその強大な巨人の力で世界を蹂躙してきた過去から、世界中の人々からの憎しみを受ける立場にありました。パラディ島の海の向こうにあるマーレ国では、エルディア人は差別されると同時に巨人化する兵力として利用され、エレンたちパラディ島の住人たちもまた世界から憎悪の目を向けられていました。

物語中盤までは巨人に対していかに立ち向かうかを考えていたエレンたちは、それ以降は海外の国々を相手に、どのようにして生き延びていくかを考えざるを得なくなります。そんな中、「進撃の巨人」の力で未来の景色を目にしてしまったエレンは、調査兵団の意向を離れて独自の行動をとるようになるのです。

ダリス・ザックレーとは?

ダリス・ザックレーは、「調査兵団」「駐屯兵団」「憲兵団」の3つの兵団の総統。オールバックにした白髪とメガネが特徴的な中老の男性で、誕生日は4月15日。身長165cmで、体重は82kg。公式ガイドブック『進撃の巨人 INSIDE 抗』では、行動力・思慮深さ・柔軟性・部下からの信頼・威厳というステータスがオール11を刻むような高い能力を持つことが発表されています。

また、そのガイドブックに掲載された主人公のエレン・イェーガーによる分析では、「口を開かなくても、圧力が伝わってくるようで、もの凄い存在感だ。前線には姿を見せないけど、憲兵団なんかとは違って、腐敗しているわけでもない」と評されています。そんな普段から威厳があり、部下からの信頼も厚いザックレーですが、そんな彼の奥には秘められた顔があり……?

ここからは、そんなダリス・ザックレーに関する知識の数々をご紹介していきます!

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識1:声優は手塚秀彰(てづか・ひであき)さん

ダリス・ザックレーの声を担当するのは、劇団青年座に所属する俳優・声優の手塚秀彰さん。本名は「手塚英明」。1954年12月5日生まれで、栃木県出身。身長185cmで、血液型はA型。趣味に温泉探訪を、特技に弓道(初段)を挙げています。これまでに、『NARUTO -ナルト-』の四代目雷影・エー役、『翠星のガルガンティア』のフェアロック役、『機動戦士ガンダムUC』のスベロア・ジンネマン役などを担当しています。

海外作品の吹き替え経験も豊富で、これまでにヴィング・レイムスさん演じる「ミッション:インポッシブルシリーズ」のルーサー・スティッケル役、サミュエル・L・ジャクソンさん演じる「マーベル・シネマティック・ユニバース」のニック・フューリー役などの吹き替えを担当しています。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識2:特別兵法会議では厳格な態度でエレン・イェーガーの処遇を決定

ダリス・ザックレーが初登場したのは、壁内にあるトロスト区奪還戦の後日に、特別兵法会議が開かれた場面。主人公のエレン・イェーガーは、その身に宿した巨人の力を用いることでトロスト区の壁にあった穴を塞ぐことに成功しましたが、同時にその力を上手く制御しきれず、幼馴染のミカサ・アッカーマンや周囲の建物を無差別に攻撃してしまってもいました。特別兵法会議は、そんなあまりに未知数の力を持ったエレンの処遇をどうするかを決めるために開かれたのです。

3兵団の総統を務めるザックレーはこの会議の決定権の全てを握る立場にあり、憲兵団と調査兵団、2つの組織による相反する意見を聞き入れます。憲兵団による意見は、巨人化能力を宿すエレンの人体を徹底的に調べ上げた後に速やかに処分し、エレンを人類の英霊とするというもの。調査兵団による意見は、エレンを正式な団員として迎え入れた上で、巨人の力を利用してウォール・マリアを奪還するというものでした。

憲兵団や調査兵団のみならず、駐屯兵団やウォール教の者たちなども集まった審議所での議論は紛糾しましたが、「人類最強の兵士」と称される調査兵団兵士長のリヴァイがエレンを常に監視するという条件つきで、エレンを調査兵団に所属させることが決定します。憲兵団・調査兵団どちらにも肩入れすることなく、厳格な態度を終始貫いて決定を下したザックレーは、最後に次の壁外調査でエレンが人類にとって有意義な存在だと証明されるか否かで再びエレンの処遇は審議にかけられると付け加えました。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識3:王政へのクーデターに寄与

特別兵法会議が開かれた後、しばらくダリス・ザックレーの出番はありませんでしたが、壁内王政に対するクーデターを画策した調査兵団に乗っかる形で再登場を果たします。第13代調査兵団団長を務めるエルヴィン・スミスは、その動きを察知した王政によって無実の罪を着せられ、王の前に連れて行かれて処刑を言い渡されることになりました。

彼が死刑執行となる直前、突如出現した超大型巨人と鎧の巨人によってウォール・ローゼが突破され、避難する住人たちが押し寄せてきているという一報が入ります。慌てふためく王政の重鎮たちは、兵士たちに対し、ウォール・シーナの扉をただちに全て封鎖して、避難民たちを1人も入れないように命令。しかし、実はその巨人襲撃はエルヴィンの考えた虚報だったのです。

王政は人類全体の存続よりも自分たちの保身しか頭にないと証明されたことで、駐屯兵団南側領土責任者のドット・ピクシスや、憲兵団師団長を務めるナイル・ドークは、王政に見切りをつけてクーデターに加担する道を選びます。そして、3兵団を束ねるザックレーもクーデターに加勢することを告げ、兵士たちを率いて王政を制圧したのでした。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識4:エルヴィン・スミスに明かした王政への根深い嫌悪感

王政を制圧したあと、ダリス・ザックレーは第13代調査兵団団長のエルヴィン・スミスと共に馬車に乗ります。王政はいくら私利私欲にまみれた下劣な者たちで構成されていたとしても、およそ100年にわたって人類を巨人から生きながらえさせてきた術を持っていました。本当に人類のためを思うのであれば、巨人化能力を持つエレン・イェーガーの身柄も、調査兵団の未来も、エルヴィン自身の命すらも王政に委ねるべきであったとエルヴィンは語ります。

そんな彼に対し、ザックレーは自分がなぜクーデターに加担したのか、その動機を語ります。3兵団のトップという高い地位にあるにもかかわらず、その基盤の1つである王政の転覆に加担した理由は、実は「昔から王政が気に食わなかった」というあまりに個人的すぎる想いにありました。人生を捧げて王政の忠実な犬に徹し、今の高い地位にまで上り詰めたのも、すべては王政の重鎮たちを権力の頂点から叩き落とし、生半可ではない屈辱を味わわせた上でさらなるどん底に突き落とすという目標を達成するため。

たいへん長い間、王政に対する反骨心をジリジリと燃やしながら彼らの走狗として働き続けてきたためか、彼らに対する感情は「むかつくのだよ。偉そうなやつと、偉くないのに偉い奴が……。イヤ…もうむしろ好きだな」と発言するまでに倒錯したものになっており、「クーデターの準備こそが生涯の趣味」とまで豪語。仮に調査兵団がクーデターを決行せずとも、ザックレー自身がくたばる前にそれを成し遂げる算段だったのです。さらに、調査兵団の決行したクーデターにおいて、巨人襲撃の一報でもしも王政が民衆の命を助けようとする意思を見せた場合、クーデターの計画を全て明らかにした上で粛清されるつもりであった駐屯兵団南側領土責任者のドット・ピクシスとは異なり、ザックレーは何がどうなろうとも途中で白旗を上げるつもりはなかったと、エルヴィンに対して語っています。

ザックレーは人類のためにその身を捧げる3兵団のトップという地位にありながら、人類の命運には全く興味がなく、3兵団の運営を滞りなく行いながら、ただ自分の抱いていた倒錯的な夢を叶えるために人生を捧げてきた極めて度し難い人物だったのです。人類よりも己の夢を叶えることを優先するという意味ではエルヴィンとザックレーは同類であり、ザックレーは王政に全てを託さなかったエルヴィンの内面を「君は死にたくなかったのだよ。私と同様に人類の命運よりも個人を優先させるほど」と看破しています。ただし、最終的に自分の夢を諦めて人類のために命を捧げたエルヴィンと、最後まで己の信条を曲げることのなかったザックレーはまた違った人物であるとも言えるでしょう。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識5:かなり倒錯した「芸術作品」と称した拷問

積年の想いが叶って、ようやく王政の重鎮たちを権力の座から引きずり下ろすことに成功したザックレーは、これまで何十年にもわたって考え続けてきた屈辱を与える方法を実行します。その方法というのは、王政の重鎮を全裸にフリルつきのハイソックスと革靴という格好にした上で、開脚をさせた状態で椅子に逆さまに張りつけ、肛門に漏斗を挿入してこれから一切の食事を「下」から摂取させるという大変おぞましいもの。

ザックレーは現実になったその姿を前に、「…美しい。これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう」と感涙。実際に張りつけの状態にされた重鎮から何かを言われても、ザックレーは「ダハハハハッ。また同じ脅し文句を垂れたな!! 他のヤツは無いのか!?」と、かつてないほどの良い笑みを浮かべながら、重鎮の股間から伸びたホースをその重鎮の口にカポッとはめるなどやりたい放題。さらに、ザックレー自身はその「芸術作品」を週に一度民衆の前で披露する予定でしたが、駐屯兵団南側領土責任者のドット・ピクシスから兵団の信頼が地に落ちるという理由で反対され、泣く泣く諦めることになったのでした。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識6:「イェーガー派」の暗殺により爆死

壁内の真の王家「レイス家」の血を引くヒストリア・レイスを女王とした新体制が築かれ、海外の国を相手に生き延びる術を探さなければならなくなった後も、ダリス・ザックレーは3兵団の総統として新政府に協力。調査兵団の意向を離れて独自の行動をとるエレン・イェーガーによってマーレのレベリオ区襲撃が繰り広げられたあと、兵規を乱して勝手な行動をとったとしてエレンは兵団に身柄を拘束されます。

ザックレーら兵団幹部は、エレンの独断行動の裏には、彼の異母兄でありマーレの戦士でもあるジーク・イェーガーの存在があると考え、彼らを監視下に置くことを決定。そして、エレンの保有する全ての巨人の頂点に立つ「始祖の巨人」の力を、兵団に忠実な誰かに継承させる計画を密かに進めていました。しかし、エレンはウォール・マリア奪還の立役者であると同時に、海外のマーレに一矢報いた存在でもあったため、エレンを支持する民衆や一部兵士たちの反発を招くことになります。

エレンの幼馴染であるミカサ・アッカーマンやアルミン・アルレルトは、エレンがなぜ自分たちに黙って独自の行動をとるのか、その真意を確かめるために彼と面会したいと申し出ます。ザックレーは執務室で直接ミカサ、アルミンと会って、それを認めることはできないと説明。自分たちが部屋を出た直後に憲兵団の者たちが執務室に入っていったのを見かけたミカサ、アルミンは、部屋の中での会話を盗み聞きするか否かでもめますが、そのときにザックレーは(かつて王政の重鎮を拷問した)椅子に仕掛けられた爆弾で暗殺され、下半身を失った無残な死体と化します。

その建物の周囲を取り囲んでいた民衆たちは、爆風に乗って落ちてきたザックレーの死体を見て「俺達の怒りが届いたんだ!!」と歓喜し、「心臓を捧げよ」と熱狂します。ザックレーの執務室に椅子を運び込んだのは、エレンを支持する調査兵団の新兵たちでした。彼らは後に反兵団破壊組織「イェーガー派」と呼ばれるようになり、兵団を乗っ取ることになります。革命を成し遂げるために人生をかけたザックレーは、奇しくも革命によって命を散らすことになったのでした。

『進撃の巨人』ダリス・ザックレーの知識7:ある意味では始祖ユミルの代わりに復讐を果たした人物?

ダリス・ザックレーが王政の重鎮を拷問した際、その重鎮から「ザックレー…今に見てろよ…。お前のその血は奴隷用の血だ…。我々名家の血筋とは違ってな…」という言葉が飛び出しました。原作の終盤で明らかになりましたが、この「奴隷用の血」という言葉には、エルディア人の始祖であるユミル、そしてエルディア人の成り立ちそのものが深く関わっています。

エレン・イェーガーたちの時代から2000年ほど前、奴隷の地位にあったユミルは、「豚を逃した」として当時のエルディアの王から追放を言い渡されました。王の刺客から狩りのように追われて必死に逃げていたユミルは、森の奥深くにある大樹の洞に落ち、そこで脊髄のような形をした何かと接触し、巨人化の能力を獲得します。その力をエルディアのためにふるったことで、ユミルは褒美として王の子種を授かり、マリア、ローゼ、シーナという3人の娘を出産します。

ユミルの死後、王の命令でその3人の子どもは母親の死体を喰らうことで巨人化因子を継承し、彼女の子孫には脈々とそれが受け継がれていったのでした。このとき、エルディア人の中には2つの血筋が生まれていました。1つは奴隷ユミルの血を受け継いでいった血筋。もう1つは、奴隷ユミルの血筋と交わることのなかった、元からいたエルディア人の血筋です。

ザックレーが「芸術作品」に仕上げたのは後者の血筋で、いわば非ユミル系エルディア人の末裔でした。権力を保証され続けてきた彼らの性根は全く変わることなくそのままであり続け、ザックレーは意図せず、実は奴隷ユミルの末裔として彼らにこれ以上ないほどの復讐を果たしていたのでした。

ダリス・ザックレーは権力者への反骨心を秘めた曲者!

ここまでダリス・ザックレーに関して詳しくご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

最初は厳格な3兵団のトップとして登場したザックレーが、実は王政への反骨心を燃やし続けていたキャラクターだったのは意外でしたよね。ぜひ、これを機会に『進撃の巨人』を読んでみてくださいね。

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