【徹底比較】何が違うの?ラブライブとアイマスの違いを考えてみた!

『THE IDOLM@STER』と『ラブライブ!』の徹底比較。「アイドルアニメ」というジャンルにおいて、絶対的かつ不動の地位にある両作品に関して、ズバリ「二つの違いって何?」という問題を人権に考えます。両作のファンからすれば、「何言ってんだお前!?」と思う人もいるかもしれないが、詳しくない人からすれば、違いが判らないレベルであるのは間違いない。そして実際のところ、この二作品の違いについて、「結構難しい質問だ」と執筆者は思う。今回は、「両作品の違いについて」二作品ともバッチリ視聴した執筆者が、詳しく比較をしていこうと思います。

――貴方は二つの違い、説明できますか?

●なぜ両者は似ているのか?

◇ アイドルアニメの鉄則

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 まず初めに、「なぜ両者は似ているのか?」という疑問のそもそもについて考えると、それはこの二作品に限った話ではなく、『WUG』や『アイカツ』や『AKB0048』などのアイドルアニメに共通した、基本テーマによる部分が強いように思う。

それは、

『 アイドルが 歌と踊りで なにかする 』 という基本要素である。

 『全てはライブパートに収束する』--これは、一見すると「当たり前のこと」のように聞こえるかもしれないが、アニメにおいては「華やかさと見栄え」という点に直結する大事な要素である。

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 『アイドルマスター』では、アイドルとしての歌とダンス以外の…グラビアだったり、レポートやナレーションといった仕事の部分を描くことが、確かに存在してはいるが、やはりメインの部分は歌と踊りが大事なライブの部分に重点を置いている。

 『ラブライブ!』にとっては、まさに「ラブライブ!」という大会における、優勝を目標に、歌とダンスをめぐる物語を完全にメインに据えている。

 そもそもとして、両作品のコンプセクトとして、


 アイマス → 華やか且つ、ドラマチックなステージを提供する。

ラブライブ → CGとアニメの融合した高品質PVの提供。

という指針がアニメよりも前提にあるのは勿論であるが、それ以外のポイントして、個人的には以下の点を主張したいと思う。

◇ 「レッスン回」という禅問答

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 歌とダンスにはレッスンが必要不可欠であるが、このレッスンを通じて「レッスンを頑張ってステージを成功させる」という流れのドラマあるストーリーを作りやすくなる。 

 

 レッスンというフィルター通して生じる、問題点や葛藤をヒロインたちが乗り越えていく……視聴者やキャラクターのファンからしても、登場人物のヒロインが、頑張っている姿を見たほうが、「応援したい」という気持ちになるのは必然的だし、“アイドル”というジャンル扱うにあたって、それは必要な事である。

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 それにはやはり、営業的な展開は地味で共感レベルが低い。レッスンという過程は、登場人物たちの内面を描くことに特化した貴重な場であり、成長の場でもある。そしてそれは、間違いなく一つのドラマとなる。いうなれば、ジャンプの王道作品になくてはならない『修行篇』のようなものなのである。

●二作品の違いとは

◇ 微妙に似ていて、微妙に違う。

 『アイマス』と『ラブライブ』の違いを表す表現について、よく見かけるのが「プロとアマ」という考え方であり、野球を例えにした表現が一番的確だと感じたので、以下に挙げておく。


 アイマス = 弱小球団が日本一を目指していく物語。

ラブライブ = 廃部寸前の野球部が、甲子園優勝を目指す物語。

 まさに両者の差はここにあると思っていて、お互いに同じようなものをコンセプトに挙げているが、描いているものがちょっと違っている。--要するに、「同じともいえるし、違うともいえる」という僅かな差が、両者の確かな違いであるのと同時に、難しくしている原因であると思う。

◇ それぞれが孤高のアイドル

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 『アイドルマスター』という作品を語る上で、大事なポイントと言えば、彼女たちは「プロダクション/事務所」という一つのチームであり、家族・仲間であるのと同時に、それぞれが個々に独立した「一人のアイドルである」という点である。

 アイマスの話における基本骨子は、それぞれに異なる仕事風景を通して、それぞれの個性や抱える苦悩をスポットして深く掘り下げていくスタイルである。

 もちろん、13話や25話のような総決算の回において、「皆でライブだ!」という共通のチェックポイントのような目標は存在するが、アイマスにおいてライブは最終的なゴールではなく、真のゴールは「トップアイドルになること」である。

 しかし、ひとえに「トップアイドル」とはいっても、それは個人個人で目指すアイドル像は異なっている。その「個々人のトップアイドル像の相違」が、『アイドルマスター』という物語においては大事になってくる。

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 それが顕著に出てくるのが、千早の声が回復する20話と、24~25話の春香の葛藤、そして劇場版の春香の決断である。

 『皆で一緒に成し遂げる』⇔『それぞれのアイドルとしての成功』

 この対立と葛藤が、アイマスにおいて各キャラが輝くトリックとなっている。

◇ 9人である友情、皆がための夢。

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 ラブライブが「学園もの」であり「部活もの」であるというそもそもは置いておいて、ラブライブにとって絶対に忘れてはいけないテーマが1つ存在する。

 それは、「私たちは9人揃って『μ’s』」である。

 ラブライブはアイマスとは異なり、ゴールするべき目標が非常に明確に提示されている。それは、タイトルにもなっている通り、


●『ラブライブ!』に出場すること。

●『ラブライブ!』にて優勝すること。

● 優勝することで音ノ木坂学院を廃坑から救うこと。
 

 以上の3点が、物語の中心にドッシリと据えられており、逆をいえば「それ以外に目指す目標はない。」ともいえる。「大きな目標の実現させる」という流れに向かって、目標の実現に向けて共感してくれる仲間が集い、そんな彼女たちの友情と青春、そして可愛さにスポットをあてていくのが、ラブライブという作品である。

 その点に注目すると、ラブライブはアイマス以上に『団結』というテーマを前面に押し出した作品になっていることがわかる。そして、その時になって、初めに述べた「学園もの」であり「部活もの」という要素が活きてくる。

 ラブライブの舞台は、『音ノ木坂学院』という場所に限定されており、尚且つ「部活もの」であるため。『μ`s』の9人の交流関係だけをピンポイントで描くことが出来るため、『団結』と同時に『友情』を描くことが出来る。(実際、二期の大半は9人の友情掘り下げ回であった。)

 アイマスも同じく『団結』というテーマを描いた物語ではありますが、ラブライブとは大きく異なります。765プロにおける『団結』は、互いを信頼しているからこその支え合いでしたが、ラブライブの『団結』は互いに手を取り合い、困難には一緒に補い合うという、仲間であると同時に友達であるからこその支え合いです。だからラブライブは「みんなで叶える夢」だと言えます。

◇ 背負うものの違い

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 両作品の違いについては、『作品が抱えている背景』という違いもあります。

 アイドルマスター……正確にはアニマスには「P(プロデューサー)」という存在がいます。「ラブライブにも『ラブライバー』がいるじゃないか!」という人がいるかもしれませんが、「ファン」という意味ではありません。「登場人物」という意味です。

 『男性キャラ』という点において、両者の対応は全く異なる展開になります。アニマスには、Pは勿論、男性のアイドルや業界関係者が登場します。

 一方で、ラブライブには男性キャラは殆ど登場しないか、穂乃果の父など、登場しても声は一切ありません。ラブライブの世界は、ほぼ全てが女性で成り立っています。

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 この違いに関して、アニマスがより現実的な面を描こうとしていて、ラブライブはどちらかというと、ロマンや非現実的な面(キャラクターコンテンツとして)という点を注力しているなど、考える点はいくつかありますが、やはり大事な面は「P(プロデューサー)がいる」という点に尽きると思います。

 アニマスに関して、監督の錦織監督が重度のアイマスPであったという点も、少なからず関係はしているとは思いますが、アニマスはやはり『アイドルマスター』というコンテンツからの「期待を背負っていた」という点が強いだろうと思います。

 『ゼノグラシア』という問題作から期間をおいて、今度は本当に純粋な「アイドルの成長物語」として、原作ゲームとリンクした作品となる……コンテンツの期待と同時に、「次こそは!」というファンである全国のPの想いも背負っていたからこそ、アニマスには「P(プロデューサー)」という登場人物がいたのだと思います。

◇ 新たなアイドル像としてのフラットさ

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 一方で、ラブライブに関しては、初期からのファンの間ではネタにされていることが多いが、アニメの以前と以後で、キャラクターの設定が大きく変更されている。

 結果として、ラブライブが得たものは、それはもう大量の新規層のファン獲得である。実際のところ、ラブライブは何気なく視聴を始めても十分に楽しめ、物語の世界観に入っていけるアニメにとなった一方で、アニマスの1話は、これまでのファンからすれば、非常に楽しめる内容であったが、アニマスから初めて飛び込んでくる新規目線で見ると、少し壁がある様に感じられる。

◇ 曲の違い-物語に曲を組み込む-

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 ラブライブの特徴として挙げられる点は、「皆で曲を作る」という点です。アイマスを見ていて思うのが、アイマスの曲単体には物語がない。ということです。要所要所で曲が入るわけですけれども、「カッコイイ!!」とか、「可愛い!!」はあっても、「共感できる」は薄いような気がします。(勿論、例外はあります。)

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一方で、ラブライブには「作詞回」が設けられています。みんなで「どんな曲をつくろうか?」と、試行錯誤を行った結果として、曲が完成!!という展開が存在します。(「スノハレ」とかそうでしたよね。)

 この点に関して、ラブライブには「物語を通して制作過程を見ることで、楽曲に込めた想いと愛着を共有できる。」という強みがあるのは確かです。アニメを見るだけで、看板曲に対して好きになることが出来る点は、素晴らしいと思います。

◇ 求めた完成像

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 両者の違いについて、明確なものと言えば「終着点」の話ではないかと思います。先ほど、「孤高のアイドル」と「皆でアイドル」という違いを挙げましたが、その点と関係性が高い話です。

 基本的に、アイマスのコンセプトは「目指せ、トップアイドル!」であるのは、勿論であると思いますが、これはつまりイコールで 「終わらないゴール」 であると言えます。「トップアイドルになる」という達成目標が存在して、仮にそれを成し遂げたとしても彼女たちはそれ以前に、すでに「職業アイドル」でもあるのです。

 劇場版では、『輝きの向こう側へ』というタイトルがありましたが、輝きの向こうに行っても、彼女たちはアイドルであることには変わらない。強いてゆうならば、視聴者が、ファンが、「輝きの舞台に行けば、何時だって彼女たちに会えるんだ」という物語であるだと私は思います。まさに、『サザエさん時空』のような、作りになっているのは確かだと思います。 

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 一方で、ラブライブには勿論ですが、先述の通り「ラブライブ!に出場して、学校を廃坑の危機から救う!」という、終わりあるゴールが設置されています。

 さらには、彼女たちは『スクールアイドル』なのであり、二期でのテーマにもなっていましたが、「卒業」という自動的に必ず訪れる終着点が用意されています。実際、劇場版では、穂乃果達9人の「これから」というのが、重要な問題として扱われていますよね。 

 要するに、『青春』や『出会い』を描いてきた彼女たちには、『別れ』という明確な着地点が、なくてはならない要素として存在しています。むしろ、これを無視して「何年も学年が変わらない・・・」という時空の歪みを生み出すのは、ナンセンスだと私は思います。「スクールアイドルである以上、卒業はしなくてはいけない。」それが、劇場版のラブライブの議題でした。

●二作品の共通点

『団結』 に対する立場の違い

 さて、これまで両者の相違点に限って取り上げてきましたが、逆に「同じところは何所なのか?」という点だけ触れておきたいと思います。ここまで色々な違いを挙げてきたので、ここまで読んでくださった皆さんは、もう普通よりもアイマスとラブライブの違いについて、何か感じてくれているとは思いますが、ここで原点回帰です。

 違いが分からないなら、同じところは? という事ですが、勿論あります。それはどちらも「『団結』を描いた物語だ」ということです。上で結構、『団結』というポイントから、「両者はここが違うんだ!」と言ってきたと思いますが、ズバリ 「真実は一つだけれど、現実は一つではない。」ということです。

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 アイマスでは、個々のアイドル像の相違を描いた上で、一つの大きなライブという目標に向けて、団結をしてゆく物語です。むしろ、「それぞれの都合」 と 「集団の調和」という反するものの間で、何かの答えや合意点を見出していくのが、アイマスの十八番だろうと思います。

 ラブライブにおいては、『団結』というのは先述のとおり、一つの大きなテーマです。「皆で一緒に成し遂げよう!」という、大きな壁に皆で奮闘してゆく物語です。印象的なのは、基本的にμ’sの練習には「全員が揃っている」ということです。これは、実は大事なところで、アイマスは、「今日、〇〇は仕事で来れません。」「個別に練習して決まった日に合わせよう!」というシーンを、少なからず見ることが出来ます。

 実際として、方法や描く部分は異なっていても、両者ともに『団結』の姿を描いています。

●総括

◇ これでもう、明日から大丈夫!!

 さて、長々と綴ってきましたが、如何でしたでしょうか? 少しでも「あっ、確かにそこ分かるわ~」という点が、あったら幸いです。

 簡単な総括になりますが、「アイマス」と「ラブライブ」の違いは、まとめると「重さ」にあると思います。総じて言えば、両者は同じものや似たものをテーマに据えていますが、アイマスの方が、現実的というか、重い話の部分に踏み込んでいると言えます。ラブライブの方が、新参の人にも優しく、ワイワイ楽しめる作りになっていると思いました。曲の違いについてですが、アイマスにもストーリーに沿った楽曲やアイドルが作詞した楽曲がありますし、物語がないと言い切るには無理があるのでは?共感できるかどうかなんて人それぞれですし。