【3月のライオン】恋、将棋、人生…!既に伝説級の名作と名高い『3月のライオン』の見どころ30選!

先日、最新のコミックス11巻発売と同時にアニメ化と実写映画化が発表された3月のライオン。ただの将棋マンガにとどまらず、主人公・桐山零を中心に多くの人間が関わりあい、時に心温かく、時に痛々しいまでにぐさりとくる魅力あふれる人間ドラマをなすこの作品は、著名な小説家・漫画家・声優にもファンが多い。

「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ先生が送る、心揺さぶる棋士漫画「3月のライオン」の個人的おすすめポイントをまとめてみた。

「3月のライオン」の世界とは

「様々な人間が何かを取り戻していく優しい物語」

裏表紙の最後はその巻のあらすじが書かれているが、どの巻も最後はこの言葉で締めくくられている。

幼いころに事故で家族を亡くし、さまざまな苦悩を抱え、孤独な生活を送っていた主人公・桐山零。

しかし、川本家三姉妹をはじめとする様々な人々と関わっていくなかで、棋士として人間として、少しずつ成長していく様子が羽海野先生独特の豊かな物語的表現によって描かれる。

将棋マンガ、というより《棋士漫画》 

対局シーンの割合は少なめで、対局中も盤上の将棋そのものより、指している棋士の心の描写が中心となる。縦と横で二重に入るモノローグが、読むごとに味わい深くなる心理描写を生み出す。

主人公は「高校生」で「プロ棋士」の「零ちゃん」 

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一年遅れで通っている「高校生」であり、プロの「棋士」でもある零。この二つをただ往復するだけの惰性的な生活を送っていた零だが、川本家と知り合ったことでその人生に少しずつ血が通い始める。

魅力あふれる棋士たち!

多くの個性的、ないし没個性的な棋士が登場する。実在の棋士がモデルになったと言われているキャラもいるので、3月のライオンをきっかけにリアル棋士にも興味が出てくるかも?

さまざまな「家族」の風景

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実の家族を失った零が出会う「将棋の家」幸田家、「炬燵のような」川本家…。その他にも多種多様な家族が3月のライオンには登場する。

飯テロ漫画としての一面も! 

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あかりさんの家庭的なごはん、ひなちゃんの創作和菓子など、思わず涎が出てしまうような美味しそうな食べ物がたくさん出て来る。ネットでは再現レシピも多く見られるので、探して作ってみてはいかがでしょうか?

実在棋士たちとのコラボ

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コミックスでは毎巻、先崎九段による、棋界のマイナー情報盛りだくさんで将棋に詳しくない人でも楽しいコラムが連載されている。また現在はHPにて11人の棋士とのコラボポスターが公開中。

将棋初心者にもわかりやすい!「ニャー将棋」

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零の親友(自称)・二階堂晴信が初心者向けに自ら制作した「将棋初めて絵本」。駒がネコのキャラクターとして描かれており親しみやすく、ルール説明もわかりやすい。

これをもとに、9巻の限定版付録として簡易版の「おでかけニャー将棋」が作られている。

「3月のライオン」に生きる人々

自分の居場所を探す悩める主人公「桐山零」

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史上五人目の中学生プロデビューを果たした高校生棋士(一学年留年している)。基本的に大人しく、人付き合いが苦手で内向的な性格。

将棋ばかりの人生で俗世慣れしていないせいか、一般目線から見るとたまに天然っぽく見えることも。

いつも喜怒哀楽全力100%!「川本ひなた」

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川本家次女。実年齢より見た目も精神年齢も幼いが、周囲への気遣いは人一倍できる。

すごく元気で感情豊かだが、自信がないところがある。でも芯はとても強い。(桐山談) 新しい和菓子を考えることが好き。

”ふくふく”が大好きな面倒見の良い巨乳美人「川本あかり」 

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川本家長女。両親のいない妹達の母親代わりを務めつつ、祖父の和菓子屋で働いている。

たまに叔母のバーを手伝いに行くこともあり、その帰りに行き倒れていた零を拾う。料理上手な美人。バーに通う棋士にはあかりファンも多い。

天真爛漫!パワフルかわいい!「川本モモ」

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川本家三女。幼稚園児で、その幼児らしいとんちんかんな発言は作中に欠かせない癒やし。

祖父からは溺愛されている。作中のキャラクター”ボドロ”に似ている二階堂をとても気に入っている。

笑いと涙を誘う熱き心友「二海堂晴信」

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零とは幼少期から対局を重ね「終生のライバル」を自称する棋士。かなりの金持ち。

腎臓に重い持病をもっており、常に執事・花岡がそばにいて体調に気遣っている。絵が得意で、ひなた・モモに将棋を教えるときには、自身が書いた絵本を用いた。

神か、悪魔か―人間離れした異形の天才棋士「宗谷冬司」

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前人未到のタイトル全制覇を成し遂げたA級棋士。プロデビューした中学生以来殆ど見た目が変わっていない。

ストレス性の突発性難聴を患っており、時折何も聞こえなくなることがあるが、本人は「静かでいい」と気にしていない様子。

いろんなものが《薄い》けれど、よき理解者で兄的存在「島田開」

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A級棋士。イロモノが多い棋士のなかで陰が薄いと揶揄されがちだが、長年の努力に裏付けられたその強さは実力者ほど評価する。

頭髪が薄いことをネタにされても笑って返す人格者。個人的には一番好きなキャラ。

「強く・厚く・重い」問題児であり実力者「後藤」

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剛直な風貌と威圧感、そして激しい気性のA級棋士。思ったことがすぐ口にも手にも出るタイプ。長期入院している妻がいるが、零の義姉・香子と不倫関係にあるようで・・・?

何年も続く零との微妙な距離感・・・嵐のような美しき義姉「幸田香子」

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幸田家の長女。奨励会に通っていたが零に負けたことを理由に父親から辞めさせられ、それ以来遊び歩くようになった。

零には辛辣な態度で頻繁に絡みに行くが、すがるような弱音を吐くこともある。父親の弟弟子である後藤に好意を寄せている。

知ってほしい!「3月のライオン」名台詞・名シーンまとめ!

将棋の神様との契約

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家族を失った零を、零の叔母は施設に入れるという。しかし、葬儀に現れた幸田から「将棋が好きか?」と問われた零は「…はい」と”嘘を吐き”、幸田家に内弟子として引き取られることになる。

居場所を得るためについた嘘。幼い零の頬を静かに流れる涙が、選んだ道の辛さを感じさせる。

香子の激しすぎる愛のカタチ「好きよ 大好きよ」

後藤にもし殴られたら、《二度と起き上がれないくらいに寝てるところを刺す》と語る香子。恋愛要素があまり描かれないこの作品の中では、たまに見せられる香子の激しい愛情表現は一際目立つ。

「こっちは全部賭けてんだよ」

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対戦相手・安井の悪態に我慢できず、対局後に誰もいない公園で絶叫する零。将棋にしがみついて生きてきた零の人生の辛さが深く突き刺さると同時に、日頃おとなしい零の攻撃性があらわになる貴重なシーン。

「「生きてる」って 気がするぜぇ」

獅子王選決勝、宗谷との戦いのなか持病の激しい痛みに悶絶する島田。しかし脂汗を流しながら指すその顔には笑みが浮かぶ。

いつも穏やかな兄者の乱暴な言葉使いにときめきを禁じ得ない。もっと島田八段の対局シーン、もっと…!

悪役(?)後藤の新たな一面

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島田八段の悪口を言うモブ棋士を一掃する後藤。零は義姉を苦しめる後藤のかっこいい一面に困惑するが、これは香子ちゃんが惚れるのも納得のイケメン・・・。

ところで後藤と義父の幸田棋士は苗字のみしか明かされてないが、何か伏線なのだろうか。気になるところである。

「後悔なんてしないっっ」

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いじめられていたひなたの友人が転校したのをきっかけに、その矛先がひなたに向けられることになってしまった。

「怖い」と泣きながらも、自分の正義を信じて後悔しないと怒るひなた。零がかつて学校でひとりぼっちだった幼い自分が救われるのを感じるほど、力強いヒナちゃんの姿に心が震える名シーン・・・!

二階堂 命がけの138手・・・!!

対局中に持病の発作が出始めた二階堂だが駒が持てなくなるまで粘り続けた。”自分に対する手が甘くならないよう”、零に決して病気のことを言わないで欲しいと島田に頼む二階堂。

体が弱い分まで、棋士として生きることに全力を振り絞る姿に胸が熱くなる・・・!

「―そうして僕は」「今ここにいる」

恐ろしいほど重ねられる「指して」という言葉(実際は2ページにわたる「指して」ラッシュ)から、零の途方も無い努力と抱えているであろう不安が伝わってきて、すっと背筋が冷えさせられた場面。

「生きて卒業さえすれば」「私の勝ちだ」

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いじめにあうひなたを懸命に支えようとするあかり。しかし三者面談のため学校に行くといじめっこ母娘とはち合わせてしまい、そのあまりの悪態についに心が折れてしまう。

しかし、そんなあかりの姿を見たひなたは、逆に闘う覚悟を決めたのだった。ここ、ひなちゃんのギザ歯が強烈にかっこいい!

「神様がついて来る」

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移動中、台風のため東京に戻れなくなった零は同じ新幹線の車内で宗谷を見つけ、一緒にホテルを探しに暴風雨の中を歩きまわる。

台風の渦中でも音がなくなるような、宗谷の静かで荘厳な存在感。人間か疑われるのも納得してしまう。

「たとえてくれる先人も」「もはやただの一人も無し」

66歳で現役A級棋士・柳原棋匠。永世がかかった試合(挑戦者は島田)のさなか、腕をあげた島田をけやきの木に例え、それなら自分は?と考えるも、自分の実力を推し量ってくれるような存在が棋界にいないことに気付く。

普段の飄々とした態度からは伺えない、深く重たい言葉。相手は島田八段だし、この対局は本当に美味しい・・・!

人外棋士が人間になる瞬間。

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宗谷対土橋九段。昔から対局を重ねてきた二人は名人戦決勝の対局中、駒を通じて将棋の奥深さを共感し、言葉もなく同時に笑ってしまう。

宗谷と同じくあまり表情が変わらない偏屈棋士”ロボット”土橋。そんな土橋と宗谷が将棋を介して人間味を現すこの一コマはとても感慨深い。

「他人事なんかじゃないです!!」

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かつて、浮気をして川本家を去っていったひなた達の父親・誠二郎が、ひなた達の家を奪うために接触してきた。

誠二郎の自分勝手さに怒り本腰を入れて攻撃モードになる零。「他人には関係ないだろ」と牽制されたとき、「ひなたさんと結婚を考えています」「だから他人事なんかじゃないです!!」といきなり言い放つ零。

え、え~!!!? 川本家のみなさんも、多くの読者も超展開に口が塞がらなかっただろう問題(笑)のシーンである。

「お前って、ホントクソだな」

どんなに悪役っぽいキャラにもどこか救いが描かれる3月のライオンに颯爽と現れた純粋クズキャラ・誠二郎。

理路整然と法的処置も辞さないと言う零に対してこのリアクション。お、おまいう~!是非ともこのまま最後まで改心などせず、クズを貫いて欲しい(笑)

最後に

10巻の超プロポーズから、零くんの半端ない活き活きっぷりといい、濃ゆーい新キャラ・藤本雷堂棋竜が登場といい、ますますこれからの展開が気になる3月のライオン。

アニメ化、映画化の前に原作を読んでみてほしい。あなたの推し棋士がきっといるはず!!