残酷な世界に生きるエレンとミカサの関係について考えてみる【進撃の巨人】

幼かった“あの日”、自分が生きている世界が残酷だということを、ミカサに気づかせたのはエレンでした。恐怖にすくむ無力な少女から、100人の兵士に匹敵する優秀な兵士に成長したミカサ。残酷な世界に飲みこまれそうになったミカサと、引き戻したエレンの関係を考えてみたいと思います!

エレンとミカサの出会い

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平凡でも幸せだったミカサと両親の暮らしは、東洋人の最後の一人であるミカサの母を狙った三人の人身売買業者の襲撃により、破壊されます。両親は惨殺され、ミカサは拉致されます。どこかに連れ去られそうになったミカサを助けたのは初対面の男の子エレンでした。エレンは父イェーガー医師に伴われ、ミカサの家を訪ねてきたのです。

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ミカサの家の惨状を発見して憲兵団を呼びに行った父の言いつけに背き、エレンは拉致されたミカサを独りで探しに出ます。ミカサを拉致した男たちを発見したエレンは、迷子を装い油断させた2人の男を倒し、ミカサを助け出そうとします。

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仲間を殺されて怒り狂う男に首を締め上げられ、逃れようのないエレンは、為す術もなく、立ち尽くしているミカサ「戦え」と必死で呼びかけます。そして、イェーガー医師が憲兵団と一緒に駆けつけた時、すべては終わっていました。

Side ミカサ

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エレンの言葉で、恐怖で立ちつくすことしかできなかったミカサの中で“何か”目覚めました。ミカサは気づいたのです。「この世界は残酷だった」ことを。

その瞬間、自分のすべてを完璧に支配できる感覚が生まれ、何をどうすればいいかがすべてわかるようになりました。8歳の華奢な女の子の足が床板を踏み抜き、生まれて初めて人を殺す目的で手にしたナイフは、男の心臓を正確に一突きで刺し貫きました。

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両親を失い、「どこへ帰ればいいの」と自失するミカサに、エレンは、ミカサに自分のマフラーをまいてやり、「早く帰ろうぜ 俺たちの家へ」と笑いかけます。

ミカサに生き方を教えてくれたエレンは、この日からミカサが残酷な世界に生きるための“心の拠りどころ”になったのです。

Side エレン 

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顔を見たこともなかった女の子のために危険に飛びこんだエレン。ミカサが目覚めなければ、エレンは殺され、ミカサはどこかに売り飛ばされていたでしょう。

「戦わなければ勝てない」というエレンの人生哲学、強い信念が形になって、2人を救った瞬間でした。この日から、何をやっても適わない世話女房のような家族ができました。

危険にさらされるエレン、ミカサは?

エレンが巨人化した日

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エレンら104期の訓練修了の翌日、5年前にウォール・マリアを破壊した超大型巨人が再び現れ、ウォール・ローゼが破られます。配属を翌日に控えた訓練兵たちも駐屯兵団に編入されます。成績優秀なミカサだけが精鋭の後衛部隊に配置され、エレンとは離されてしまいます。

Side ミカサ

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「混戦になったら私のところに来て」、とエレンに耳打ちするミカサ。任務よりもエレンを守ることを優先しようとします。どんなことをしても、エレンを守りたいというミカサの想いが伝わるシーンです。エレンに一喝され、冷静さを取り戻したミカサは「死なないで・・・」と懇願します。

兵士としての責務に欠けているのはもちろんですが、こんな言い方をすれば、エレンが怒るのは当然です。女としては、かなり幼ないですね。

Side エレン

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エレンは、兵士としての使命を果たすことと、巨人を倒すことしか考えていません。残念ながら、ミカサの想いを理解する感性は持ち合わせていないのです。こちらはまた、さらに幼ないんですね・・・。

取り乱したミカサに、頭突き(というより、おデコごっつんって感じ?)をして、冷静さを取り戻させるエレン。いきなりの“恋人距離”に驚きました!おデコを押さえるミカサの表情がかわいらしいです。

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超大型巨人が破った壁から際限なく侵入してくる巨人たちの前に、兵士たちが次々と犠牲になっていきます。104期訓練兵の多くも戦死し、エレンはアルミンをかばって巨人に食われてしまいます。

アルミンから、エレンの死を聞かされたミカサは、取り乱すことなく、活路を開くために仲間を鼓舞して本部に向けて突入していきます。

Side ミカサ 「死んでしまったら、あなたのことを思い出すことすらできない」

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エレンの死に動揺したミカサは、立体機動装置のガス切れに気づかず、墜落してしまいます。絶望したミカサが死を受け入れかけたとき、エレンの言葉が脳裏によみがえります。「戦え!!」「戦え!!」

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エレンがいない世界でも、エレンを想うために生きのびようとするミカサ。それはどんなことをしても戦って生き抜くという、あの日に受け取ったエレンの意志でした。

Side エレン 

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巨人の腹の中で能力が発現したエレンは、巨人化して生きのびていました! 巨人に襲われていたミカサを、意識がないまま守ります。ミカサの存在エレンの本能に刻みこまれていたのでしょう。

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104期の訓練兵たちはその巨人がエレンだと気づかずに、その力を利用して窮地を脱しました。巨人がついに力尽きて倒れたその時、うなじからエレンの姿が!誰よりも駆けつけたミカサは、エレンの体を抱きしめて号泣します。

エレンが座標の力を使った日

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ライナーベルトルトは自分たちの正体を明かし、周囲の隙を突いてエレンに襲いかかります。エレンの傍にいながら守りきれず、みすみすエレンを敵の手に渡してしまったミカサ。負傷し、目覚めたときにはエレンは連れ去られていました。

Side ミカサ 「そばにいるだけでいいのに」

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常に事件の渦中にいるエレンには、ただ傍にいたい」というミカサの願いは通じません。エレンには、ミカサの想いを受け入れる余裕もなさそうです。ミカサが、こんな風に自分の心情を口にするのは珍しいです。それを聞いてあげるアルミンって、まるで女ともだちですね。

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ライナーとベルトルトに連れ去られたエレンを奪い返すため、調査兵団は鎧の巨人となって逃げるライナーに追撃します。負傷のためにリヴァイを欠き、女型の巨人戦で多くの兵を失った調査兵団は圧倒的に不利な状況です。エルヴィン団長は、自分たちをエサに巨人を誘導して混戦状態を作り出し、エレン奪還を図ります。

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アルミンの策略でベルトルトに生じた隙をつき、ミカサはエレンを取り戻しますが、ライナーの反撃にあって負傷し、エレンとともに落馬してしまいます。自分のために死んでいく仲間たち、ハンネスの死を見たエレンは絶望の叫びをふりしぼり、慟哭します。

Side ミカサ 「伝えたいことがある」

自分の無力さを嘆き、血を吐くように苦しむエレンに、ミカサは自分の気持ちを伝えます。立体機動装置も使えない平原で周囲を無数の巨人に囲まれ、重傷を負って、身を守ることもままならない2人。命がけで戦い続ける喧騒が嘘のように思えるほど、穏やかな優しさに満ちた、ミカサの言葉が、笑顔が、エレンを覚醒させました。

このミカサの笑顔の愛くるしさ!サイッコーに好きなシーンです。

Side エレン 「そんなもん何度だって巻いてやる これからもずっとオレが何度でも」

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ミカサの言葉に我に返ったエレン。立ち上がり、ミカサを背にかばって巨人に立ち向かいます。長い間、ミカサに守られることに慣れ切っていたエレンが、ミカサを守るべき存在として認識したのです

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正確には、「守るべき存在」だったことを思い出したというのが正しいかもしれません。8歳のあの日、命がけで少女を救い出そうとした少年の背は、一人前の男の背中になっていました。

申し訳ないんですが、このシーンで初めて、エレンをかっこいいと思いました。

エレンとミカサ、周囲からどう見られている?

エレンの母

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喧嘩をしてはミカサに助けられるエレンに、母は「我慢することを覚えてミカサを守ってみろ」と叱ります。そして、エレンが調査兵団に入りたがっていることを知ると、ミカサに「困ったときは助け合うんだよ」と言い聞かせます。

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ミカサが、両親の前でエレンが調査兵団に入りたがっていることを言ったのも、エレンを止めて欲しかったからです。母とミカサは、エレンを想う気持ちがピタリと一致しています。理想的な嫁姑関係になれたでしょうに・・・・。

ミカサに気がある男子

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エレンがケンカばかりしていたのは性格的な問題だけでなく、嫉妬されていたのではないでしょうか。ミカサアルミン、かわいい2人(?)を連れ歩くエレンをやっかむ男の子がいても不思議ではありませんよね。

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やっかみ男子の代表格が、104期訓練兵のジャン・キルシュタインくんです。ミカサにひとめ惚れしたジャンは、時々エレンに必要以上にケンカを吹っかけたり、通りすがりのコニーに八つ当たりしたりします。

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ジャンが嫉妬するほどには、エレンはミカサを異性として意識していません。根が単純バカなので、この頃のエレンは、訓練のことと巨人のことしか考えていないんですよね。

髪が長すぎて訓練の邪魔になると言って、エレンがミカサの髪に触れるシーンがあります。これは「恋人以上」にしか許されない行動です!

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ミカサだって、エレン以外の男(例えばジャンとか)にこんなことをされたら絶対に黙っているはずはありません。

ミカサは怒るどころか、どれくらい切るかをエレンに相談します。傍から見ればデキてる2人の会話です。エレンは、ジャンにケンカ売られてもしかたないと思います!

エレンとミカサ、なりきり bot ではどう思われている?

最後に

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エレンが自覚しているかどうかは微妙ですが、「これからもずっとオレが何度でも」というのは、「オレが一生守る 」という意味ですよね!エレンとミカサの間にがあることは疑いようがないことだと思います。

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バカさんなエレンは無自覚にヒストリアイイ雰囲気になったりして、波乱を起こしそうな気配もあります。もっとも、ミカサの威嚇が効いているので、ヒストリアの方が引いてくれそうですが。まだまだ眼が離せない2人ですが、幸せになってほしいです。