アニメ『銀魂』の188話『観察日記は最後までやりきろう』。夏休みの宿題といえば自由研究。今回登場する北大路大五郎くんは観察日記をつけることにしたようですが…。その日記を発表するようなので大五郎くんがつけた観察日記を見てみましょう。
銀魂とは
江戸を舞台にしたSF人情なんちゃって時代劇コメディー
万事屋を営む坂田銀時と、その仲間たちの周りで起こる騒動を描いたストーリー。
テンポのよいギャグの中に深い話やウルッとさせられる要素が盛り込まれていたり、
対立する真選組や、かつての仲間など魅力的なキャラクターが多数登場するので人気の高い作品です。
原作は空知英秋先生で、現在も『週刊少年ジャンプ』で連載中。
マダオって?
プロフィール
本名は長谷川泰三。6月13日生まれ、38歳。身長179㎝、体重67㎏。
幕府の入国管理局局長でしたが警護対象のハタ皇子が連れていたペットが暴走した際、一時の感情にまかせてハタ皇子を殴ってしまいます。
当然、仕事はクビになり職を転々とするものの、ことごとく失敗。妻のハツにも逃げられ最終的には公園でダンボール暮らしに。マダオの由来は「まるでダメなオッさん」から。
『マダオ観察日記』その中身は…?
7月20日「そこでぼくはマダオと出会いました」
夏休み初日に寝坊してラジオ体操に遅刻してしまった大五郎くん。すでにラジオ体操は終わっていて、公園に知り合いはいませんでした。
そこに「酒をくれ~」と這って近づいてきたのがマダオです。そんなマダオと出会い、大五郎くんは観察日記をつけることを思い立ちます。
まあ、先生の反応は当然でしょう。
7月21日「いつになったらマダオはさくんだろう」
酒をほしがるマダオに、たくさん酒を与える大五郎くん。たしかに水を与えれば植物は咲きますが、この場合は逆効果では…。
7月22日「なんでなにもしないの?」
「一度枯れた花は二度と咲かねーんだよ」
となりで発表を聞いていた先生が思わずツッコミ。
7月23日「マダオはまだ芽がでない」
7月24日「ブランコをつくろうとしてしっぱいしたといってました」
どうやらケガをしたらしいマダオ。マダオの言うブランコとは公園の木に輪っかに縛ったロープ。これブランコじゃなくて首吊り…。
先生も意味がわかったようで、ちょっと焦りだします。
7月25日「ラジオたいそうにむかうとちゅうマダオがせんろでねていました」
いや、寝るって、それ永眠…。さすがに、ここで先生からのストップ!「もういいです!大五郎くん、発表終わりィィ!!」
しかし子供たちからはブーイングとマダオコールの嵐。先生、しかたなく大五郎くんの発表を再会します。
ちょっと飛ばして8月1日「家族が一人増えた」
いきなり!?しかも…
「じっと虚空を見つめるだけのその乾いた双眸からはなにも窺い知ることができない」
なんでしょう、この口調というか文体。大五郎くん、まだ小学生だと思うんですが…。急な展開に、急に変化した文体。一体、大五郎くんになにがあったのでしょうか?
そして、なぜか3年前の8月10日「俺の親父もマダオだった」
マダオにお父さんの話を始める大五郎くん。
腕のいい大工だった大五郎くんのお父さんですが、ケガがキッカケで働かず、妻である大五郎くんのお母さんに暴力を振るう上、浮気したとか。
あー、マダオですね。完全にマダオです。というわけで現在、大五郎くんはお母さんと二人で暮らしています。大五郎くん、そんな事情を抱えていたんですね…。
このあたりから三人の関係に変化が。
今まで犬小屋に入れられていたマダオですが、家の中に招き入れられます。さらに大五郎くんのお母さんのマダオの呼び方が「マダオ」から「はせがわさん」に。
そんな中、お母さんから大五郎くんへ衝撃的な一言。
「お父さん…ほしくない?」
あれ?これって、もしかして…?
8月26日「いよいよマダオの芽がでる日がきました」
大五郎くんのお母さんに見送られ、面接を受けに行くマダオ。このまま脱マダオ?
面接会場で自分の番を待っているマダオに、となりの人が話しかけます。この人もケガがキッカケで同じくマダオになってしまったんだとか。
人がよさそうですが、この人だってライバル。なんたって採用されるのは一人という難関ですから。
さて、その結果は…?
なぜか帰ってこないマダオ。大五郎くんは「きっと落ちちゃったんだろうな」と思いながら、お母さんを気遣います。
8月29日「マダオと食事しました。もう一人のマダオ(父親)と」
えっ?お父さん?いつの間に!?
「うれしそうに仕事が決まったことをほうこくしてくれました」「めんせつ会場でお酒をのんで大あばれした人がいたことを楽しそうにしゃべってました」
そう、あの面接会場で話しかけてきた人こそ、大五郎くんのお父さんだったんですね。
大五郎くんから父親の話を聞いていたマダオはピンときたのでしょう。妻と息子がいる、と言ったその人に息子の名前を尋ねていたのです。
そして酒を飲んで暴れ自分から立ち直るキッカケを放棄。「ここに合格したら、もう一度妻にアタックしてみる」と言ったその人のために。
そんなマダオの心を大五郎くんもまた理解していました。公園でマダオと再会した大五郎くんはマダオにこう言います。
出典:http://teikokubinran.blog75.fc2.com
お母さんに引っぱられ、車の中へと姿を消した大五郎くんを見送るマダオ。
出典:http://teikokubinran.blog75.fc2.com
ここで大五郎くんの発表が終わり号泣するクラスメート、褒める先生。クラス中が感動に包まれます。
と、なぜかエンドロールが流れ始め最後に表示されたのは…「監督・脚本 北大路五月」。
ん?これって、大五郎くんのお母さん?どうやらこの観察日記、書いたのは大五郎くんのお母さんだったようで。なるほど、それならあの妙に大人びた文体も納得です。
みんなの感想
終わりに
自分のチャンスを棒に振ってまで、大五郎くんとお母さんの幸せを願ったマダオ…漢です!
この回は「おもしろいし、感動!」と、みなさんからの評価も高く「劇場版を上回る」との声も。
現在放送されているアニメのほうではシリアスな展開が続いていますので、またこんな明るいノリの話も待ち遠しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=o_rnde09CRQ