伊藤潤二の猫日記「よん&むー」の見どころをまとめてみた!

稀代のホラー漫画家伊藤潤二が猫漫画を描いた!?その事実にはファンの誰もが驚きました。果たしてほのぼのするのか?猫は可愛いのか??猫が渦巻いちゃったりしてないよね???これまでの猫漫画に飽き足らないそこのあなた!必見です!!※注:全く怖くありません。

よん&むーとは

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タイトル 伊藤潤二の猫日記 よん&むー
巻数   全1巻
著    伊藤潤二
発行   講談社 ワイドKC 週刊少年マガジン

漫画家‘J’の新居に婚約者‘A子‘が呪い顔の猫よんを連れてきた!猫派でもなく犬派でもなく、どちらかというとハムスター派の‘’はどうなる!? 

人気ホラー漫画家による実話エッセイコミック。内容は普通の猫エッセイでほのぼのなのに、画力によってそうは見えない爆笑必至の猫漫画。

伊藤潤二とは

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氏名 いとうじゅんじ
誕生 1963年7月
出身 岐阜県
職業 漫画家
デビュー 1986年第1回楳図かずお賞佳作入選

問答無用の怪奇漫画家。楳図かずおの後継者とも言われるが、既に伊藤潤二自身が伊藤潤二という名の巨匠である。

高校卒業後歯科技工士を経て漫画家へ転身。圧倒的な画力と余人の真似出来ぬ(というか思いつかない)発想力でコアなファンも多い。

その独特の内容は時にシュール過ぎ、ホラーなのかギャグなのか判断に迷うこともある。

富江」「うずまき」など映像化された作品も多く、人気テレビ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で‘実写を超えた恐怖漫画’として紹介されたこともある。

現在は千葉県在住。妻は平成の妖怪絵師、イラストレーター石黒亜矢子。出会いは合コン。

ギャップ

猫日記「よん&むー」の最大で最強のみどころは、画風と内容の激しいギャップです。

内容的にはいたって普通のほのぼの猫あるある漫画でして、猫を飼った経験のある方でしたらさほど珍しくもないエピソードばかりなのですが

自分そっくりの風船に首を吊られちゃう漫画

を描く人が表現すると、いわくいいがたいギャップが生まれます。

そのギャップたるや

不良と思っていた転校生の男の子が雨の日に捨て犬を拾っているのを見かけ、本当はいい人なんだキュン♪

というくらいの威力です。

たとえば

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猫じゃらしを振り回すという極々一般的な行為もこの有様。こんなにも禍々しい猫じゃらしの振り方があるでしょうか。

婚約者A子にいたっては

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完全に異界の人

このシーンは、A子が猫との遊び方をJ君に教えているところです。

決して、竜巻を起こして猫を呼び寄せ里を襲わせようとする妖怪ではありません。

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新しく家で飼うことになった子猫むーを見て

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愛らしさに完全に敗北しているところ・・・なのですが、本当に食べちゃうのかと思いました。引くほど顔が怖いです。

でも犬が尻尾を振っているのでちょっと安心。

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ホラー漫画家の目には、家の中をウロチョロする猫がUMA(未確認生物)と映るようです。

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いくらなんでもビビりすぎです。

それは誰が言ったか・・・呪いの顔の猫・・・』の筈だったのに、いつの間にか『呪い』そのものになっちゃってます。

そして誰が言ったかといえば主人公だけが言っています。

かつてない表現力

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元々画力の高さに定評のある作者。そのリアル(すぎる)絵力により

あー、猫ってそうだよねー

と読み手に思わせる威力がハンパございません。

画像は、よんがベランダのサッシをスーッと開けるところ。
よん

ヤッベッ、見つかった

な表情がなんとも言えません。開けますね。猫はサッシ開けますよね。野良猫でも開けるヤツいますしね。

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よんがキャリーバックから『ヌーッ』と出てくるところ。

伸びますね。猫ってなんか伸びますよね。全身がヌーッとなりますよね。

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寝る時はいつもA子の方ばかりに行く猫たち。何とかして猫と一緒に寝たいJ君はエサで釣る作戦にでますが、悲しい結末。

ありますね。猫ってそうですね。エサ貰ったからってなにもしやしませんね。ソレはソレ、コレはコレというマインドですよね彼らは。

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普段はおっとりしているが、噛み癖のあるむー。躾し直した方が無難なレベルに見えます。

猫に噛まれるのって結構ダメージ受けるのですが、猫だから許すのです。作者もそうです。

ホラー漫画家の実態

歴代ご先祖様の頭が子孫の頭にズラララララッとくっついちゃってたり、とにかく渦巻いてたりする漫画を描く人ってどんなん?作者の頭の中も渦巻いてるの?

と思いきや、この漫画を読むと普通の人でした。むしろ、可愛い人と言ってもよいかと。

通常お目にかかることのない、怪奇ホラー漫画家の日常を見られるのも見どころのひとつ。

結婚を機に新居へ越してくることになったA子から、実家から猫を連れてくるからと突然つげられ猛反発(心の中で)のJ君。でも

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認めんぞー』と叫びながら(心の中で)、キャットタワーを組み立てています。嫁のいいなりです。

さらには、‘よん’もひとりだけでは寂しいだろうからもう1匹飼おうと言われやはり

『認めん、認めんぞ~~~っ』

と叫びながら(あくまで心の中で)キャットショーへ行っちゃってます。い・い・な・り。

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そして下僕へ

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当初は猛反発(心の中で)していたJ君ですが、よんは呪いの猫などではなく単に『変な顔の猫』であると気づき、それはそれで可愛いことにも気づいてしまいます。

そして、アッという間に2匹の猫の下僕と化しました。

ゆえに、よんに指をチュッチュされるA子が妬ましくて、よんに脅し・・・お願いをしています。というか顔が怖いです。

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いきなりダジャレぶち込まれました。

脱走名人のよんが家から逃げたとき必死に探し回り、やっとの思いで捕獲したらこの喜びよう。でもやはり顔が怖いです。

後ろの作業服のにこやかな人は近所の水道屋さん。壁の間に入って出てこないよん捕獲のため、壁を破壊(!!)してくれました。

Twitterの反応

最後に

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本当は犬派だったという伊藤潤二先生。今では完璧な猫信者へと改宗済み。ホラーテイストで描かれた「よん&むー」は実は、愛に溢れた猫礼賛エッセイでした。

真骨頂の怪奇調を崩さなかったのは、作者のテレ隠しもあったのかな、とも思います。しかし、最後まで解けなかったひとつの疑問が・・・

なぜ婚約者がずっと白目むいてんの!?

※本人公認だそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=3QuBpxjMLKc
猫は猫であるだけで面白いです。