【浦沢直樹】モンスターの見どころを徹底紹介!

二十世紀少年やMASTERキートン等で有名な浦沢直樹が手掛けたサスペンスホラーMONSTER。その見どころをまとめてみた。

MONSTERとは?

https://www.youtube.com/watch?v=msTB5r8nUHU1994
年~2001年にかけて、ビックコミックオリジナルで浦沢直樹によって連載されていた漫画、及びその後のアニメ作品。

舞台はベルリンの壁崩壊前後のドイツ。天才的な技術を持つ日本人脳外科医Drテンマが、頭部を撃たれた少年”ヨハン”を助けたことから始まる。

実はヨハンは人並み外れた頭脳とカリスマ性を持つ、冷酷無比な殺人鬼であった。

幼少期よりその才を発揮していたヨハンだが、テンマは20歳になった彼と再会する。

自身がとんでもない「怪物」を甦らせたことを知る。それを償うために、ヨハンの犯罪の容疑者にされながらも、彼を殺すためにテンマはドイツ中を疾走する、という話の流れである。

↑の動画はアニメOPなのだが、歌詞が一切ないという異例さで異質さを放つ、MONSTERの本質をよく表した映像である。

以下ネタバレ含む内容もまとめてあるため、気を付けてほしい。

登場人物

天馬賢三(てんま けんぞう)

出典:http://kai-you.net

通称「テンマ」(作中はもっぱら”テンマ”) MONSTERの主人公。

あの日死ぬはずだった怪物ヨハンを蘇らせ、蘇らせた責任を取るために、自らの手でヨハンを殺そうとする。

元は天才的は名医なため、ヨハンを追ってドイツ中を巡りながら、会う人々を助ける事も多い。

ヨハンにとってテンマはある意味”特別”な存在であり、2人を繋ぐ悲劇の糸は強いものである。

ヨハン

出典:http://laughy.jp

名前:ヨハン・リーベルト(本名不明)

ニナ(アンナ)の双子の兄である。

作中はほぼヨハンと呼ばれるが、フランツミハエルと名前を変えて転々と生きてきた。

美しく、賢く、冷酷な殺人鬼。しかしそれには、多くの非道な実験が関わっている。

MONSTERにとって大きな役割と担い「終わりの風景」「この世で平等なのは死だけ」等、彼にしか分からない闇は深い。

ニナ(アンナ)

出典:https://twitter.com

名前:アンナ・リーベルト(ニナ・フォルトナー)

ヨハンの双子の妹であり、ヨハンと関係が深い。

全てを忘れていたが、20歳でヨハンと再会し記憶を思い出す。そして自分という存在の意味と、ヨハンを追い求めて旅に出る。

幼いヨハンの頭部を撃ち抜いた本人であり、そのことを悔いている。

見どころその1―ストーリー性

MONSTERははっきりいって、かなり難解なストーリーであり、所見では「なんか、すごかった」という漠然とした気分になる。

だがしっかりと呼んでみると、伏線が回収されている場所や、その時点では不可解だったキャラの行動理由等も明らかになって大変おもしろい。

ヨハンを追うにつれて明らかになるヨハン、ひいてはニナの生い立ちは、サスペンスホラーファン心を煽るだけ煽ってくれる。

そこで、作中に登場する見どころスポットの中より、特に見せ場である点をいくつか下にまとめてみた。

―”511キンダーハイム”

出典:http://myanimelist.net

511キンダーハイムは、ヨハンが一時期いた孤児院である。(漫画では3巻に登場)

その孤児院では子どもに対し様々な非人道的な実験が行われており、それはヨハンの中の怪物を更に大きくさせる。

だがそれはヨハンの怪物を成長させるだけで、ヨハンは、孤児院の職員たちをも震撼させる怪物を身に飼っていた。

最終的に、ヨハンはその話術で孤児院にいたメンバー全員を殺し合わせ、壊滅させるという結果に至る。

(画像はそれを眺めるヨハンの様子(アニメ)である)

―赤いバラの屋敷

出典:http://www.cinebso.net

『赤いバラの屋敷』は漫画12巻辺りに登場。

ヨハンとニナにとって運命の場所であり、『計画』のためにニナは屋敷に連れていかれ、ヨハンはそんなニナの帰りを”名前のない怪物”という絵本を読んで待った。

屋敷ではニナの前で大量に人が死に、ニナからそれを聞いたヨハンはそれを自分の記憶と混同し、結果的にヨハンの怪物が目覚めてしまう

だがその事についてヨハンもニナも強く忘れ去りたいと思っており、物語終盤までは明らかにならない

―終わりの風景

最終決戦の地「ルーエンハイム」にて、ヨハンはテンマに問いかける。

「あなたには見えるハズだ、Drテンマ」

それは「終わりの風景」というヨハンが見ている景色のこと。作中、この景色が見えたのはヨハンの名付け親、Drテンマだけである。

終わりの風景が何なのか。それは明言されないが、それこそ読者でわる我々が見定めていくMONSTERの醍醐味だ

見どころその2―キャラクター性

―ヨハン・リーベルト

出典:http://blog-imgs-86.fc2.com

やはり、MONSTERにおいてもっとも魅力的なキャラクターはヨハン一択。

作中における謎のほぼ全てがヨハンによるものであり、読んだこちら側に多くの爪痕を残すのも彼である。

彼は確かに悪役策士殺人犯なのだが、それでも、むしろそれこそが魅力だ。

彼は作中多くの人を殺すが、直接手を下したのはほんのわずか。そんなまさに策士な所も魅力の1つだろう。

―グリマー

出典:http://obluda.wikia.com

MONSTERを読んでヨハンテンマの次にグリマーを思い出す人は多いのではないだろうか。

グリマーは度々テンマを助けてくれる存在なのだが、実は511キンダーハイム出身で、その実態を研究している人物。

キンダーハイムの実験のせいで14歳以前の記憶がなく、感情の起伏でもう1つの人格が現れてしまう症状を持つ。

最後は最終巻にて命を引き取るのだが、その際に「失われた感情」を取り戻し、笑顔で亡くなっている。

作中でもっとも人に優しく、もっとも死が惜しまれる人物だろう。

見どころその3―究極の最後

出典:https://pbs.twimg.com

これがMONSTERファンにとって今でも討論されている究極の最後。

18巻の本当に最後のシーン。

最後の決戦にて頭部を再び撃たれたヨハン。手術で助かるも目覚めないヨハンを見舞いにきたテンマは、そこでヨハンに最後の疑問を投げかけらる。

しかし、次の瞬間にはヨハンは眠っており、白昼夢だったのか?となるテンマ。

テンマが帰った後、次のページがこの画像のシーンだ。

ファンの間では、様々な憶測が議論されていますが、読んだ人がどうなのかを判断するような最後になっている

Twitterでも最終巻について様々にコメントがあったので以下にまとめてみた。

最後に

MONSTERの見どころについていかがだっただろうか。

この作品は謎多き作品であり、解釈を自分に求められる部分も多く存在するため、読んだときの心情が大きく現れる作品でもあるだろう。

今回紹介したのはほんの一部であり、見どころあるキャラクターなども数多く存在する。

その他にも、MONSTER本編を本当にあった事件のように取材がされているAnother本が出ているので、様々な楽しみ方ができる本だ。

今ならそう高くはないので、ぜひ全巻読破を目指してほしい。