【ワールドトリガー】葦原大介の漫画の魅力をまとめてみた!

画業を始めて8年目、最新作品「ワールドトリガー」もアニメ化され、単行本も14巻を超えました。

少年ジャンプのマンガ家として中堅マンガ家といえる「葦原大介」の魅力を検証してみました。

マンガ家「葦原大介」

出典:http://chiebukuro.yahoo.co.jp

後述する「ROOM303」2008年・第75回手塚賞へ投稿し、準入選。読みきりとして少年ジャンプに掲載されマンガ家としてデビュー。2013年より「ワールドトリガー」を連載開始。

作風としては、アニメ調で直線的な絵柄。簡潔な線ではあるが人物だけでなく背景など細かい部分まで描き切るしっかりとした描写力があり、画力はかなり高い。

描くストーリーは「ほのぼのとしたキャラ物」や「SF」など多岐に渡り、その独特のストーリーが持つ切れ味には一定のファンがついている。

作品群

出典:http://www.tv-asahi.co.jp

マンガ家「葦原大介」の作品は大別すると下記の3作品に分かれます。他にも「読みきり」を何本か書いています。凄いのは全ての作品が「週間少年ジャンプ」で掲載されており、何本の読みきりは別雑誌などで再掲載がされていることです。

派手な人気はありませんが、集英社の第一線での掲載や過去作の再掲載など、一定数のファンがいる人気マンガ家である事がわかります。

「ROOM303」

出典:https://twitter.com

デビュー作、第75回手塚賞準入選で発表は2008年。少年ジャンプにしては珍しいミステリー物で少年マンガというよりは、青年マンガ寄りのサスペンスミステリー。ジャンプ+で再掲載されていましたが、いまだ単行本未収録作品(だったハズ)

掲載当時では、その少年ジャンプらしからぬ本格ミステリーな内容に、かなり賛否両論が起こりました。あと、「ワールドトリガー」で「行方不明者」として主人公ほかレギュラーの名前だけが登場しており、ファンの間では「ワールドトリガー」との繋がりを考察する声もちらほら聞かれます。

「賢い犬リリエンタール」

出典:http://moon.ap.teacup.com

読みきりが 2008年に掲載、翌年の2009年~2010年まで少年ジャンプで連載。
単行本の最終巻に「読みきり版」が収録されています。このマンガも一言で言うと「少年ジャンプらしくないマンガ」です。
本人の弁では、「『リリエンタール』では「苦手なキャラ物に挑戦した」と述べる」(出典:Wikipedia)確かにキャラ物ではありますが、「ROOM303」とは間逆なコンセプト。言葉を喋り、不思議な現象を起こす犬「リリエンタール」と“兄妹”達のお話。

キャラクターもストーリーも地味な印象を受けるのですが、ジャンプ本誌より単行本を一気読みすると不思議と面白い。対象が低学年の子供向けとしているのか過激なアクションや展開は皆無で、悲劇も無いので安心して読める印象があります。

出典:http://www.mangajunky.net

登場人物も「根っからの悪役」が登場しないのも近年のマンガでは珍しいと思います。
最後の敵も進んで悪役となったわけでは事が物語の中で説明されていますし、「紳士組」にいたっては、ポジションは悪役の筈なのに進んで味方になっています。

全てのキャラクターに救済が用意され、物語は大団円を迎えて終了するのも近年のマンガでは珍しい、この作品でマンガ家「葦原大介」に対して熱狂的なファンが増えたのもマンガが面白い証拠でしょう。

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この主人公「リリオンタール」も実は「ワールドトリガー」のあちらこちらにチョイ役で登場しているそうです。気になる人は探してみたらいかがでしょうか?ヒントはキャラそのものが出演している訳ではなくて「背景のアイテム」にまぎれています。

「ワールドトリガー」

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2013年より少年ジャンプで連載開始、2014年からTVアニメ放送開始。連載開始から読んでいますけど、ネットでは最初のタイトルフォントは某人気アニメのパクリだろうという話で盛り上がっていたのを思い出します。

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人間が持つエネルギー「トリオン」を狙って地球へ侵略してくる「近界民“ネイバー”」とそれを撃退する地球人の「ボーダー」達との戦いを描いていくストーリー。

派手なヒーローアクションではなく、作者が本作に求めているは「架空の戦争記録」であり「戦記物語」でしょう。ゆえに登場人物が多数登場します。筆者にはもう誰が誰だかわかりません。

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戦記物語ですから、ご都合主義的な展開は極力排除して、可能な限りリアルにストーリーは進みます。主人公は絶対無敵の強者ではありません、敵についても同じで少年ジャンプにありがちな「圧倒的な敵役」は登場しません。(今のところは)

また、強い流血シーンや衝撃的な暴力シーンが登場しないのも「葦原大介」の特徴です。
しかし、「精神的にくる」描写や展開が得意としており、本作の主人公である「三雲 修」が武器「トリガー」を扱うには「トリオン」が少なく「ボーダー」としては三流である事を淡々と突きつける場面を描いたりします。

出典:http://togetter.com

デメリットとしては、個々のエピソードを追いかける余りに「終わり」が見えなくなっている事。敵対する「近界民“ネイバー”」自体が複数の国家であり、その中で「コイツを倒せば終了」といえる敵が居ない為、物語の終わりがまったく見えません。

これは人気があれば連載が10年・20年継続するパターンですわ・・・。

出典:http://anipla.net

もうひとつは、「葦原大介」の作品に共通する印象なのですが、キャラクターの個性が薄いところでしょうか、しかし、それが今回は「良い方向」へ働いている気がします。

キャラクター達の思惑や個性を少ない描写で抑えることで、読み手に創造する余地を与えて、キャラクターの行動や考えを読者が「補完」し、読者自身の方から進んでキャラクターへ思い入れを抱かせる様に仕向けている。

ある意味、歴史物に近いテイストであるかも知れません。一番近い作風の人は「小林源文」や「田中芳樹」でしょうか?

出典:http://pbs.twimg.com

出典:http://pbs.twimg.com

出典:http://pbs.twimg.com

動画

https://youtu.be/-4xZiiYYUoEテレビ朝日のアニメ化前に記念して公開したyoutube動画・・・
本編アニメよりも予告の方が面白いという好例になってます。

まとめ

出典:http://torotter.blog.fc2.com

マンガ家「葦原大介」の作品にある魅力をご理解いただけましたでしょうか?マンガ家「葦原大介」は、キャラクターの個性よりもストーリーで勝負するマンガ家であり、近年のキャラクターありきのマンガと一線を画したマンガ家といえます。

独特の設定と世界観で描かれる作品は、掲載紙でチマチマ読むよりも単行本で一気読みするのが一番楽しめる読み方でしょう。