空の境界の主人公である真面目な好青年、黒桐幹也の概要まとめです。彼の隠された異常性に気付くことが、空の境界の世界観を味わうことに繋がります!空の境界ファンも、観始めの方も必見です!
黒桐幹也プロフィール
また、モノを探すことに関しては常軌を逸した才能があり、魔術師である蒼崎橙子の張った結界すら突破して彼女を見つけ出している。
両儀式とは高校時代からの友人。
式が事故に遭い昏睡状態に陥ってしまった後もとりあえず大学に入っていたのだが、とある美術展に出品されていた橙子の人形に感銘を受けた事から、大学を中退して彼女の下で働いている。
黒色の服装を好み、一年を通して変わらない。
黒桐幹也の異常性って?
凡人すぎるがゆえの異常者
前述しておきますが、黒桐幹也はごく一般的な人間です。各章のヒロインたちや、魔術師蒼崎橙子・メインヒロインの両儀式の様な特殊能力は持っていません。
人間として持つ価値観もごく一般的。そんな幹也が異常だと言われるのは、その【凡庸・普通・正常】さがずば抜けているからです。
つまるところ、幹也は正常過ぎて異常なのです。人間に備わっているであろう個性というものがあまりなく、凡庸であることが個性ともいえる幹也。
製作陣・ファンからも異常者と認識される……!?
製作陣やファンからも、型月作品の中で一番の異常者だと称されているのが幹也です。それもそのはず、周りでどんな奇怪なことが起こっても、発狂もせずただ正常であり続ける。
何が起きても正常であり続けることは、何かが大きく欠落していないと成しえない事ではないでしょうか。このようなことから、特殊能力など持たずとも幹也の異常さは確証されています。
黒桐幹也と両儀式の関係って?
奇妙な恋愛関係
黒桐幹也と両儀式は、高校時代からの友人です。その後、各章に綴られる様々な出来事を乗り越え、完結編映画・未来福音では結婚している描写があります。
最終的に彼らは恋人・伴侶となるのですが、幹也(表面的な正常者で内面は異常)と式(表面的な異常者で中身は正常)な正反対の起源をもつ彼らの恋路はなかなか多難でした。
といっても、式の家に入りハーゲンダッツストロベリーを届ける幹也や、式の事を心配し続ける幹也、無意識下で幹也に信頼をおいている式など、知らずのうちに惹かれあってはいましたが。
伝奇小説ということもあり、あまり明確な愛の言葉や恋愛描写はありません。ですが、式と幹也の間には恋愛以上の木っては切れない・魂的な絆があることでしょう。
幹也が最初恋していたのは……
幹也と式は両想いになりますが、実は幹也が式に一目ぼれした時、式は別人格である「」になっていたと考察されています。
大人しく、女性言葉で話す、根源に伝う女性が「」であり、式とは同じ肉体を有していますが別人格です。
幹也は最初、式ではなく「」が好きだったと言っても語弊はないでしょう。好きな人が自分の中に眠る別人格を愛していたなんて(最初のうちだけですが)、少し酷な話ですね笑
そんないきさつを持ちながらも二人は無事むすばれ、なんと二人の声を担当していた声優の鈴村さんと坂本さんも、現実で結婚を果たしています。まさに運命的な二人なのです。
黒桐幹也の名言
「いいかい?傷は耐えるものじゃない、痛みは訴えるものなんだよ。」
物体を凶(ま)げる能力を有するがゆえ、自身のバランスが取れない少女・浅上藤乃に向かって放たれた一言。
藤乃は無痛症で、痛みを感じないはずがなぜかお腹が痛い。感じたことない感覚に戸惑いどうしていいかわからない藤乃に、幹也は優しくこう語りかけました。
痛みは訴えるもの。自分以外の誰かに気付いてもらうには、言葉にしなければならないということでしょう。
「いくら正しくても立派でも、死を選ぶのは愚かなんだ。僕らは、たぶん、どんなに無様でも間違っていても、その過ちを正す為に生き抜かないといけない。生き抜いて、自分の行ないの結末を受け入れなくてはいけない。」
少し長文ですが、心に突き刺さる名言ですね。迷うことも、立ち止まってしまうことも、時には生を諦めようとするときでも、死を選ぶことは決してしてはいけない。
常人過ぎる・普通過ぎる幹也らしい言葉でしょう。彼は、人間の一般常識やモラルというものそのもののような存在ですから。
「式。君を――――一生、許(はな)さない 」
殺人考察(後)にて、殺人という罪を犯してしまった式を優しく包み込んだ幹也の名言。これは空の境界の三指の指に入る名言でしょう。
許さないから離さない。幹也は、式の近くにいたいという私情もあったでしょうが、罪を抱えて生きて行く式を一人にはしないという決意を持ってこの言葉を発したんだと考えられます。
どこまでもお似合いな式と幹也です。
「どうか…君と、君を囲むこの世界が、これからも幸せでありますように。」
空の境界の最終場面にて囁かれた幹也の言葉。心に深くしみます。大切な人を包む世界がこれからも幸せであってほしい……。
そんな祈りのこもった言葉、これ以上ないくらい愛が籠っているとは思いませんか?甘い言葉も愛の言葉だとは思いますが、こんな優しい願いのこもった言葉はなかなかないでしょう。
空の境界における幹也と式の立ち位置、幹也の式に対する思いをワンフレーズに詰め込んだ言葉がきっとこの一言 なのですね。
黒桐幹也の身長はいくつ?
幹也の身長は公式では一切公開されておりません。ですが、両儀式の身長は160cmであると記載されています。ここから先は考察・憶測になりますので苦手な方は飛ばしてください。
幹也と式、2人の体格差から推測するに、身長差は10cm~15cm程度と考えられます。170cmを越えていることは間違いないでしょう。
幹也は痩せ形ですので、背が高めで細い、理系男性をイメージさせるルックスであるように思えます。画像ではかなり身長差が開いていますが、アニメではもう少し顔の位置が近いです。
幹也の推定身長は、173cmほどと考えられるのではないでしょうか。丁度いい身長差ですね。
黒桐幹也の左目は失明している!?
出典:http://www.karanokyoukai.com
これについては明確な情報が原作で描かれています。幹也の左目は、彼の先輩で式に焦がれ続けている人物・白純 里緒によって斬りつけられて潰れています。
このシーンは第七章・殺人考察の終盤に描かれており、幹也の救出に式は間に合わず、里緒によって幹也の左目は潰されてしまいました。
斬りつけられた幹也をみて衝動的に白純を攻撃してしまった式ですが、どちらがヒロインなのかわからなくなる構図ですね笑
左目が見えなくなった後の幹也は、左側の前髪を伸ばして隠すようなヘアスタイルとなりました。第一章の頃と比較して頂ければ顕著にわかります。
眼鏡をかけているうえに左側も髪で隠しているとなると、実在したら少し不審な人物に思えてしまいますね。そんなミステリアスな所も幹也の魅力なのかもしれませんが。
さいごに
https://www.youtube.com/watch?v=GUgHR9X6qnAsing
in the rain空の境界の副主人公・黒桐幹也の紹介をさせて頂きました。ファンの方及び、視聴中の方に少しでも幹也の魅力を知って頂けましたら幸いです。
個人的幹也の名シーンは、雨の降っている校舎を見つめながらsingintherainを歌うシーンです。悲しく儚げに歌われたこの歌、隣で聞いていた式はどんな気持ちだったのでしょうか。
鈴村さんの穏やかな演技力と、その後に訪れる式の壮絶なシーンとのコントラストが非常に空の境界の世界観を表しています。是非一度ご視聴ください。