完全オリジナルの新作劇場アニメとなった川原礫:原作の人気ライトノベル『ソードアート・オンライン』(通称:SAO)ですが、この度その最新作『オーディナル・スケール』の情報や設定資料が公開されましたので、早速確認してみましょう!
劇場版公式サイトオープン!
キービジュアルや設定資料盛り沢山!
アメリカ・シアトルで開催中の大型イベント「Sakura-Con」にて足立慎吾描き下ろし劇場版キービジュアルを解禁!さらに、オーグマーの設定詳細も!リニューアルした公式HPをチェック!https://t.co/kpj05rA4sy pic.twitter.com/245Dz8IKkO
— TVアニメ「ソードアート・オンライン」 (@sao_anime) 2016年3月27日
AR(拡張現実)型情報端末:オーグマー(Augma)
出典:https://t.co
「Sakura-Con」ではキャラクターデザイン原案:abecによるキャラクター設定も追加公開されました!キャラクター達の新衣装をリニューアルされた公式HPでチェック!https://t.co/kpj05rA4sy pic.twitter.com/MPg7kyt2GE
— TVアニメ「ソードアート・オンライン」 (@sao_anime) 2016年3月27日
新たな舞台『オーディナル・スケール』
現実世界を舞台とした新たなゲーム
最新技術を用いた次世代的ゲームとして話題となり、発売と同時に世間を席巻した。現実世界をフィールドとして、各所に出現するアイテムの蒐集、モンスター討伐などを経てプレイヤーの≪ランク≫を上げていく。
≪オーディナル・スケール(OS)≫の特徴はこの≪ランキング・システム≫で、全てのプレイヤーのステータスは、基数(カーディナル数)ではなく序数(オーディナル数)であるランクナンバーによって決定される。ゆえに、ランク上位のプレイヤーには圧倒的な力が与えられ、ソロのPvPにおいては、ランクの順位が勝敗の大きな要因となる。
監督:伊藤智彦インタビュー
アニメ公式サイトより(一部抜粋)
今回は「新しいゲームをやりましょう」というところから打ち合わせを始めました。
そこで原作の川原(礫)先生から「こんな内容はどうでしょう」と出てきたオリジナルのアイデアを何パターンか出していただいて。
その中から僕とプロデューサー陣で検討させてもらって川原先生にプロットを書いてもらいました。
そのプロットを元に、僕と川原先生でやり取りしながら脚本を作っていきました。
結果として、これまでのVRMMORPGとは違うかたちのアプローチをすることになった感じですね。
――今回、キリトたちは川原先生が発案した新しいゲームに挑戦するわけですね。
今回はVR( Virtual Reality=仮想現実)ではなくAR( Augmented Reality =拡張現実)のゲームを扱っています。(打ち合わせの)一番初めに川原先生と「現実で《ソードアート・オンライン》の世界を体験できると面白いよね」と話をしていたんです。たとえば、「近くの商店街でモンスターと戦える」と面白いんじゃないかとか。「見慣れた景色がゲーム空間に代わる」のは面白そうだとか。これまでは仮想世界の冒険を描いてきたので、次は「現実と隣り合わせの世界」を描けると面白いだろうなという話になって。じゃあ、ARなら(その面白さを)達成できそうだと言うことになったんですね。
――これまでの『SAO』では、「ナーヴギア」や「アミュスフィア」という「VRヘッドセット」を付けて仮想世界へ没入(フルダイブ)して、全身で体感しながら異世界を冒険してきました。今回の「AR」は現実世界がベースになっていて、デジタル情報で拡張した現実世界を冒険するわけですね。最近、位置情報(GPS)を使ったARのゲームが話題になっていますが……。
そうですね。実際にそれを遊んでみました。まだまだこれから(の技術)だなと感じましたけど、その一方で、ARのゲームは生活に根付いたものなんだなと。ゲームというより、ライフスタイルといっても良いかもしれない。ARが普及したら、環境も変わっていくような気がしましたね。今回のゲームはみなさんがスマホでゲームをやっているような感覚で遊べるものになりそうです。劇中設定は2026年なんですけど、そのころには意外と出ているんじゃないかという予想もあって。
――「オーグマー」でキリトたちが遊ぶゲームは、どんなものになるんでしょうか?
ゲームの名前は《オーディナル・スケール(以下OS)》と言います。もちろんモンスターも出てきますよ。どんなモンスターかはまだ言えないですけど。
――《OS》は「AR」で描かれたモンスターが現実の世界に現れるRPG……というわけですね。
今回のゲームの舞台は現実世界なので、映画を見終わったあと、自分がいつもいる場所でキリトたちが戦っているんだ……そんな感情を味わってもらえるんじゃないかと思います。これまでの《ソードアート・オンライン》や《アルヴヘイム・オンライン》と違いがあるとすれば、戦闘シーンの見え方ですよね。《ソードアート・オンライン》ではどこかに実存感があったと思うんです。たとえば剣と剣がぶつかったら鍔迫り合いができた。でも、今回はたとえば剣はARで視覚拡張で描き出しているだけですから、それができません。作画的には第1期、第2期で描いてきた剣戟の絵作りが封印されるところがあるので、それはこちらも考えながらやらないといけない。こういうゲームがあったら、みんなどういうふうに戦うのかなと想像しながら考えています。
――そこが重要なんですね。これまではVRMMORPGの中で「黒の剣士」と呼ばれるキリトが描かれていましたが、今回はARということですから、現実の世界での桐ヶ谷和人(キリト)の戦う姿が描かれるわけですね。
たまには慣れていないゲームでヘタれたキリト(和人)の姿を見ていただこうと(笑)。今回は「つよくてニューゲーム」じゃないんです。
――物語の時系列的にはどのあたりの話なんですか?
第2期が終わった直後(マザーズ・ロザリオ)が劇中で2025年の4月中旬なので、そのあと。2週間後くらいに物語が始まります。TVシリーズの第1期、第2期を見ていただければ、あいつも出てる……みたいなつながりや驚きがあると思います。
ひとつの「映画」として見ごたえのあるものを
――今回はどれくらいの規模の作品になるのでしょうか。
完全にオリジナルの作品で、尺(作品の上映時間)は絵コンテの想定だと100分以上のボリュームがあります。おそらく本編は120分以内に収まるとは思います。
――さて今回、完全新作ということで『SAO』ファンも含めて楽しみにしている人も多いのではないかと思います。現時点で、どんなところを楽しみにしてほしいと思いますか。
古参のファンの方はきっと「あれをやってほしい」という希望があったんじゃないかと思うんです。でそれは我々もわからないでもない。だけど我々も「前進すべきじゃないか」と思ったんです。これまでの『SAO』感を踏襲しつつ、新たなアプローチをして。『SAO』の古参ファンも『SAO』を見たことのない人もいっしょに楽しめる作品を作りたいと思ったんですね。それが我々のチームの希望なので、それをなんとか達成しようと思っています。「『SAO』を見に行こうよ」と誘って、みんなが楽しめる映画にしたいなと思っています。アクションもあるし、ラブロマンスもあるエンタメ、家族向きというよりはデートムービー、そういう捉え方の作品を楽しみにしてもらえればと思います。
全文はこちらから
http://sao-movie.net/special/interview/ito/