エヴァンゲリオンに登場する綾波レイ。アニメ放送当時はスルーしていましたが、改めて見るとゲンドウと綾波、そしてシンジ、ユイの関係ってかなり複雑ですよね…。物語の根幹でもある綾波の人間関係を中心にまとめました。
目次
皆さんご存知、綾波レイ
エヴァンゲリヲンシリーズのヒロインの一人
綾波レイとは新世紀エヴァンゲリオン、劇場版ヱヴァンゲリヲンシリーズに登場するキャラクターです。
水色の髪の毛に白い肌、赤い瞳が浮世離れした雰囲気を出している彼女。主人公・碇シンジのクラスメイトであり、人型兵器ヱヴァンゲリヲンのパイロットでもあります。
作品の二大ヒロインの一人で、もう一人のアスカとセット、もしくは「どちらが好み?」と質問されることが多いです。
エヴァンゲリオンの一番最初のパイロット
使徒という巨大な生命体と戦うために作られた、巨人のような大きい人型のロボット、エヴァンゲリヲンは人が機内に入って操作する必要があります。
その操作パイロットは中学生の少年少女から選ばれる傾向があり、綾波は一番最初のパイロット、ファーストチルドレンと呼ばれています。
適性審査などや訓練によって選ばれるようですが、適性がある人間はとても少なく、特別な何かが必要なのは明らかです。綾波は出自不明の人物とされているので大きな秘密がありそうです。
パチンコになったことで知名度は爆発的にあがった
漫画やアニメがパチンコになることが増えたのは、新世紀エヴァンゲリオンがきっかけだと言われています。
パチンコ台のデザインに使うだけではなく、パチンコの操作によって流れるムービーでもその漫画、アニメに関連したものが流れます。
エヴァが放送していた時の視聴者が大人になってパチンコのターゲット層になっていたことや、真新しさからパチンコエヴァは大ヒットし、合わせて原作の円盤、グッズの売り上げも伸びました。
綾波レイの人気の秘密1:ルックスの可愛らしさ
特徴的なカラーリングや髪型など魅力的なルックス
エヴァンゲリオンに登場するキャラクターは黒髪や茶髪の人物が多いですが、メインキャラクターはちょっと変わった髪の色の人が多いです。
特に綾波の水色の髪はとても目立ちますよね。監督やスタッフがセーラームーンのように可愛い女の子がいっぱい出てくるアニメを作りたいと話していたというのを聞いたことがあるので日本人離れしたキャラデザはそういう所から来ているのかもしれません。
飛びぬけて白い肌に赤い瞳で髪の色も薄い色なのでアルビノでは?というファンもいましたが、wiki先生によるとアルビノという訳ではないとのことです。
綾波レイの人気の秘密2:ミステリアス
人間味のなさ
無機質で冷たい印象のある雰囲気の綾波。初登場の時は包帯を巻いていて何だか人間らしさというものが感じられませんでした。
ただ内向的、大人しい性格という訳ではなく、感情による顔の動きが全くないのでとてもロボットっぽくみえます。これは綾波の出生が理由なんですが、ミステリアスな立ち振る舞いやたまに見せる感情がファンを惹きつけます。
綾波レイの人気の秘密3:名言の多さ
名言・名台詞が多い上にどれも心に刺さる
エヴァンゲリヲン自体は勿論、綾波って名言がとても多いですよね。しかもどれも深い言葉で心に刺さり、妙に頭に残っちゃうものばかりです。いくつかご紹介します。
ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいかわからないの。
ゲンドウが綾波を助けたシーンとかぶせるようにシンジが綾波を助けるためにエントリープラグをこじ開けた後に綾波が言うセリフです。
この名言に答えたシンジの「笑えばいいと思うよ」とセットでとても有名な名言です。
あなたは死なないわ…。私が守るもの。
綾波は自分を軽視するところがありますが、誰が相手でもそうという訳ではありません。このセリフで綾波のシンジへの気持ちの有無・強さ、そして命を懸けてまでシンジを守るって状況にしてはさらっと発言をする不思議さが描かれているシーンです。
ありがとう。感謝の言葉、始めての言葉。あの人にも言った事なかったのに
人なら誰でも一度は言ったことがある言葉、「ありがとう」。でも綾波は言ったことがなかったんですね。相手への感謝の言葉は嬉しいという気持ちが生まれないと出ないものですから、シンジは綾波に嬉しいという気持ちを抱かせたんです。これは凄い事ですよ!
ストーリーでも重要な、碇ゲンドウとの関係
碇シンジの父・碇ゲンドウ
シンジは父でNERV総司令であるゲンドウの命令によって第3新東京市にやってきており、それ以前は他人に預けっきりだったことや呼び出した後の対応など様々な要因で複雑な仲です。
ゲンドウは作中、シンジにとってのヒールとしてゼーレとの黒い繋がりや裏で何らかの目的で暗躍していたりと怖い印象がありますが、それに拍車をかけるのが綾波との関係です。
ゲンドウは実の息子であるシンジより、シンジと同い年の「少女」である綾波と一緒にいることの方が多く、誰が見ても分かるほど綾波を気にかけていました。
二人はよく行動を共にする
綾波とゲンドウは一緒に登場することがとても多いです。ゲンドウは勿論、綾波もゲンドウを特別視しています。
綾波がエヴァ搭乗実験での事故でエントリープラグごと吹っ飛ばされた時、ゲンドウは自分の手が火傷することもいとわずにエントリープラグの扉をこじ開け綾波を助けました。
綾波はその時に壊れたゲンドウの眼鏡を今でも大切に持っています。二人の絆を感じさせるエピソードですが、ゲンドウが綾波のことをそこまで気にかけているのは別の理由がありました。
シンジの亡き母、ユイと瓜二つなのは…
ストーリーが進むとシンジの母、そしてゲンドウの妻であった碇ユイが何度か登場します。その姿は綾波にそっくりでした。
それもそのはず、綾波は死んだユイの細胞から作られたクローン体にリリスの魂の一部を定着させた人造人間だったのです。
クローン体はたくさん製造されており事故や戦闘で死んだあとは他のクローン体に魂を写して復活します。名言の私三人目はこのことだったんです。
以上を踏まえて、シンジとの関係はどうなのか
嫉妬したり惹かれあったり…
出典:http://evakabegami08.seesaa.net
クローンで人の心を知らなかった綾波はシンジと交流を深めてだんだんと心を手にしていきます。
二人の間にできたものは恋愛のような親子愛のような複雑なものですが、強い絆はストーリー展開でとても重要なファクターになります。
神話やロボットなどの要素が強い作品ですが、人間関係・愛というのも隠れたメインテーマだと思います。
新劇場版での変化
アスカほどではないがキャラクターに変化が
アニメ版と旧劇場版は繋がっていますが、それと漫画版、新劇場版は少しずつ設定や展開が違います。
特に新劇場版ではアスカの苗字が変わったり、新キャラが登場したりと大きな変化があります。綾波は一見変わっていないように見えますが、他の作品よりも人間らしさというか女の子らしさが強くなったように感じます。
シンジに喜んでほしいという理由でゲンドウとシンジの食事会を計画し、食事を振る舞うために料理を練習して指が傷だらけになったりもしました。アニメ版の無機質な感じとは印象が違います。
今後が楽しみ過ぎる
新劇場版はいよいよ佳境、最終作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が2015年冬に放映されるとのことでしたが…。
まあ待てば待つほど楽しみが大きくなりますよね。Qでは綾波がまた昔の無機質な感じに戻って終わりましたのでシンエヴァンゲリオンでまた大きな変化があるのではないかと思っています。
放映日が決まったら小躍りしちゃいそうな位楽しみです