クールで不器用、でもそこがいい!真壁俊は今でもみんなの王子様【ときめきトゥナイト】

みなさんは【ときめきトゥナイト】という作品を知っていますか?かつての乙女を夢中にさせた少女漫画です。ここでは、そのヒロインである江藤蘭世が恋をした真壁俊について語っていきます。

ときめきトゥナイトとは

作者は池野恋先生。1980年代から少女漫画誌【りぼん】で連載され大変な人気作で、当時小学生だった筆者のクラスでも、りぼんの発売翌日には教室のあちこちからときめきトゥナイトの話題が出て女子は盛り上がっていたものです。

コミックスは30巻まで続き、アニメ化もされたようですね。

クールな不良、でも実は…?真壁俊の素顔

自称一匹狼

1部の主人公である江藤蘭世が想いを寄せているのが、この真壁俊。遅刻は当たり前、テストではカンニングをし、他校の生徒とケンカをしたりと不良と言われることばかりしているためクラスでも怖れられている存在。

積極的に話しかけてくる蘭世や幼なじみでもある神谷曜子にも冷たい態度を取ってばかり。ボクシングが好きで、曜子の父が経営しているボクシングジムに通っています。

不器用でテレ屋な面も

蘭世にしだいに心を開いていく俊ですが、蘭世からするとまだまだ俊がなにを考えてるのかわからない様子。俊はもともと口数が少ないうえに、あまり感情を表に出そうとしません。

が、ダーク=カルロという強敵が現れ、蘭世にストレートに想いをぶつけるカルロに刺激されてか少しずつ蘭世に言葉で想いを伝えるようになります。ただ俊の場合、たいてい言った直後に真っ赤になっていますが。

そういう言葉を口に出すのが本当に苦手なんでしょうね。
ふだん言葉や態度がそっけない人にこんなセリフを言われると、嬉しさは倍増ですよね。子供の頃読んでいた時は「どうして俊は蘭世にちゃんと言葉で言わないのー?」ともどかしい思いをしたものですが、時を経て大人になった今は俊の気持ちも理解できるようになりました。

俊の一番の魅力は、そっけなく見えても蘭世をとても大事に思っていて、苦手ながらもここぞという時はきちんと言葉で伝えるところだと思うんです。ちなみに筆者が一番印象に残っているシーンがこちら。
はるか昔から魔界を乗っ取ろうと企てていた冥界の王ゾーンとの戦いが起こり、蘭世を危険な目に遭わせたくない俊は家で待つように言うのですが、蘭世は一緒に行くと言って聞きません。

なかなか聞き入れてくれない蘭世に俊がキスで黙らせるというこのシーン。言葉ではなかったですが、この行動に読んでいてすっごくドキドキしたものでした!

実はとっても母親思い!真壁俊の素顔

言葉には出しませんが、俊は母親を大事にしています。それはきっと母が一人で俊を育ててくれているからでしょう。本編でもそのようなシーンはありましたが、なぜそう思うようになったのかは【真壁俊の事情】を読むとよくわかります。

俊の母は美人のため男性に言い寄られることが少なくなかったようですが、俊が勤め先の医師から母を守ろうとした際、殴られて逆に母に助けられたという事件があったそう。
今のままの自分では母を守ることができないと悔しがる俊。曜子の父からも『お母さんを守れるのは君だけなんだ』と言われ、曜子の父のジムでボクシングを習い始めるのです。

本人も知らなかった真壁俊の意外な正体

クリスマスの日、俊は頭痛を感じそのまま倒れてしまいます。同じ頃、江藤家に魔界の死神がやってきて今日死ぬ人物が書かれたリストの中に俊の名前があったと言うのです。蘭世が急いで俊の家に向かうとそこには赤ちゃんになってしまった俊と若返った俊の母親が…。

俊は死んだのではなく魔界の王子として生まれ変わり、父である大王に命を狙われることに。では、なぜ俊と俊の母は人間界にいたのか?それには魔界に伝わる掟が関係しています。

王家に生まれた双子の伝説

魔界では、ある言い伝えがありました。それは王家に生まれた双子は不吉だというもの。先に生まれた者が魔界を滅ぼすとされていたのです。俊はもう一人の王子アロンと双子として生まれたため、先に生まれた俊が大王に能力を封じられ母とともに人間界に追放されたそう。

だから蘭世が俊を調べた時にはまだ人間で、王子の目印だという腕にある星形のあざが見つけられなかったわけです。
生まれ変わった俊は異常なスピードで成長していきます。そして俊の母は、夫だった大王と話し合いをしたいと魔界に向かうのですが捕らわれてしまい、俊も母を取り返しに魔界に乗り込みます。

どんなに俊の母が「俊は魔界を滅ぼす気はない」と話しても取り合わない大王。争いは避けられず俊と大王は戦うことになり、俊は大量に降りかかる岩のかたまりの下敷きに…。
もうダメかと思われたその時、岩が弾かれ中から俊の姿が。俊は無事で、同時に魔界に太陽が現れます。これに大王も言い伝えは正しくなかったと認め、俊と和解しました。

しかし、このあとも王家に生まれた双子として俊には過酷な運命が待ち受けていたのです。
冥界の王・ゾーンとの戦いで、俊はテレポートや他人の心を読むなどの魔界人としての能力を失い、人間になってしまいます。もともと人間だったとはいえ、無意識のうちに俊は魔界人としての能力に頼っていた部分があったようです。

今後人間として生きていくために、俊は魔界人である蘭世から離れていってしまいます。このあたりが読んでいて一番つらかったですね。どうしても蘭世のほうに感情移入してしまうので「俊が苦しんでいるのもわかるけど蘭世を置いていかないでー」と思いながら読んでいました。

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出典:http://pbs.twimg.com

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おわりに

いかがでしたか?やはりおもしろい作品は時が経っても色あせないものですね。大人になって読み返して、改めて俊の魅力に気づかされました。かつての乙女たちにとっては真壁俊は今でも王子様のようです。